もちろんレイアウト的には変わらないので、全美貞(韓国)や有村智恵、三ヶ島かなといった得意としているタイプの選手も上にきたが、「苦手と言っていた人が克服したケースもいくつかあると思います」とダメな人はダメ、とはならなかった。
■縦距離が合うのは“飛ばさない”技術
その筆頭が稲見だ。開幕前から「何が苦手なのかというのはわからないんですけど、芝の感じとかコースから圧を感じてしまいます」と言い続けていたが、最終日に5つ伸ばして全を逆転。「67」はこの日のベストスコアだった。
稲見と上田は予選ラウンドの2日間、同組だった。そこで辻村氏が稲見に感じたのは“飛ばさない”技術。
「稲見さんは大きめのクラブを持って“飛ばし過ぎない技術”が高い。普段は自分の飛距離通りの番手で打ちます。ですが、池越え、バンカー越え、もしくは奥がダメなどといった状況で1番手上のクラブで1番手下の飛距離を打てる。だから、ギリギリのクラブを持たなくていい。つまりミスがでても大けがにならない、大丈夫な位置における。このラインを出すショットのうまさでスコアを作っていましたね」
なぜ、飛び過ぎないのか。辻村氏はビジネスゾーンのうまさだと続ける。
「ボールに対して弱く入り過ぎることはもちろん、強く入り過ぎることも少ない。この振れ幅が小さいから縦の距離に計算がたつ。なぜインパクトが一定かと言えば、稲見さんがルーティンでもやっているインパクト間際の練習の成果でしょう。どの番手でもヘッドが低く、長くキープされていてフェースローテーションが最も少ない選手。フェースを返し過ぎて飛ぶことがない。だから、コントロールショットの正確性が高い」
■縦距離が合うのは“飛ばさない”技術
その筆頭が稲見だ。開幕前から「何が苦手なのかというのはわからないんですけど、芝の感じとかコースから圧を感じてしまいます」と言い続けていたが、最終日に5つ伸ばして全を逆転。「67」はこの日のベストスコアだった。
稲見と上田は予選ラウンドの2日間、同組だった。そこで辻村氏が稲見に感じたのは“飛ばさない”技術。
「稲見さんは大きめのクラブを持って“飛ばし過ぎない技術”が高い。普段は自分の飛距離通りの番手で打ちます。ですが、池越え、バンカー越え、もしくは奥がダメなどといった状況で1番手上のクラブで1番手下の飛距離を打てる。だから、ギリギリのクラブを持たなくていい。つまりミスがでても大けがにならない、大丈夫な位置における。このラインを出すショットのうまさでスコアを作っていましたね」
なぜ、飛び過ぎないのか。辻村氏はビジネスゾーンのうまさだと続ける。
「ボールに対して弱く入り過ぎることはもちろん、強く入り過ぎることも少ない。この振れ幅が小さいから縦の距離に計算がたつ。なぜインパクトが一定かと言えば、稲見さんがルーティンでもやっているインパクト間際の練習の成果でしょう。どの番手でもヘッドが低く、長くキープされていてフェースローテーションが最も少ない選手。フェースを返し過ぎて飛ぶことがない。だから、コントロールショットの正確性が高い」