■コースを知るパッティングコーチの存在は大きい
そんな戦いで大西氏が「一番の注目です」と挙げたのが高木優奈。「芯でヒットするのがうまい選手」というのはもちろん、何よりもキャディが高木のパッティングコーチである橋本真和だということが大きいという。

「コーチがキャディをすることで良い方向に行きやすいのは、上田桃子さんの辻村明志コーチ、稲見萌寧さんの奥嶋誠昭コーチを見ればわかります。パッティングコーチとなれば微妙な動きもその場で修正が効く。ミスヒットを続けることがないということ。また、橋本さんはゴルフ5カントリー 四日市コースの情報はすべて頭に入っている。グリーンのクセや状況も分かっていると思いますから、的確なアドバイスができる。注目のコンビです」

■やはり来そうなパター巧者の二人
パッティングのうまさ、という点で挙げたのが勝みなみと吉田優利。「2人とも転がりが本当にいい。常に芯で打てている選手。だからロングパット、ミドルパットがしっかりと入る」とグリーン上の強さを強調。

また、勝はこんなところにも注目。「勝さんは最近トラスのパターを使っています。あれだけ転がってくれるパターはなかなかありません。かなりのアドバンテージだと思います」と今季の優勝者がこぞって使っているパターを投入したところにも注目した。

解説・大西翔太（おおにし・しょうた）/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。