やっている練習とは、80センチほど先にティペグを刺してそこにボールを当てる練習だ。出球をしっかり狙いどおりに出す。そこに集中して取り組んだという。「コースでこの練習をやり始めると、1時間くらいは集中してやってしまいます。他にも、左右のラインを読んでラインどおりに打つなどランダムに1時間ほど続けます。もちろんホテルに帰ってからも、部屋でやったりしています。最近は練習が楽しめるようになってきました」と、笑顔で話した。
成績が不振なことを考えるよりも、先を見て前向きに行動をする。そんなポジティブな心構えが、木戸からにじみ出ている。自分が思い描くようなゴルフができないラウンドが続けば、プロとはいえネガティブな気持ちが心を支配してくるものだが、木戸がそれを乗り越えたのにもやはりきっかけはあった。
「父にいろいろと相談することが多いのですが、“チャンスがある限り、冷静に最後まで集中してやれ!”と言われます。その父の言葉をテーマに冷静にやり切ることだけ考えています」。木戸の父・修氏は数々の名勝負を演じてきたプロレスラーだ。鬼のように練習に励んできた父である。同じアスリートとしてのその言葉は重く、木戸の心に響いたのだ。
さて、明日からの決勝2日間、木戸は冷静さを保って難コースに立ち向かえるのだろうか。「距離が長いコースなので、フェアウェイに置くことが大事です。そこへの集中力を高めていきます。予選の2日間は、目の前のボールをどうするかしか考えられませんでしたが、結果それがよかったのかとも思います。ゴルフ自体はショットもパッティングンもいい方向に向かっているので、集中してやり切ります」と、木戸らしい飾りのない言葉が返ってきた。
愚直にコツコツと練習に励んできた木戸が、満面の笑顔で女子プロNo.1を決める今大会の最終日最終ホールを上がってくることに期待しよう。(文・河合昌浩)
成績が不振なことを考えるよりも、先を見て前向きに行動をする。そんなポジティブな心構えが、木戸からにじみ出ている。自分が思い描くようなゴルフができないラウンドが続けば、プロとはいえネガティブな気持ちが心を支配してくるものだが、木戸がそれを乗り越えたのにもやはりきっかけはあった。
「父にいろいろと相談することが多いのですが、“チャンスがある限り、冷静に最後まで集中してやれ!”と言われます。その父の言葉をテーマに冷静にやり切ることだけ考えています」。木戸の父・修氏は数々の名勝負を演じてきたプロレスラーだ。鬼のように練習に励んできた父である。同じアスリートとしてのその言葉は重く、木戸の心に響いたのだ。
さて、明日からの決勝2日間、木戸は冷静さを保って難コースに立ち向かえるのだろうか。「距離が長いコースなので、フェアウェイに置くことが大事です。そこへの集中力を高めていきます。予選の2日間は、目の前のボールをどうするかしか考えられませんでしたが、結果それがよかったのかとも思います。ゴルフ自体はショットもパッティングンもいい方向に向かっているので、集中してやり切ります」と、木戸らしい飾りのない言葉が返ってきた。
愚直にコツコツと練習に励んできた木戸が、満面の笑顔で女子プロNo.1を決める今大会の最終日最終ホールを上がってくることに期待しよう。(文・河合昌浩)