＜住友生命Vitalityレディス 初日◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース（愛知県）◇6502ヤード・パー72＞

今季8勝と勢いが止まらない稲見萌寧と、新たなスタイルを築き上げる途上の渋野日向子が同組で回った大会初日。スコアは稲見が「69」で、渋野が「70」。雨と風が強まった後半も耐え、そしてバーディを奪っていった二人のゴルフは、何が違っていたのか。

コースにはこんな強風が吹いていました…【大会ライブフォト】

打数で言えばわずか1打だが、その内容については相当な差があると渋野はいう。「メンタルという言葉が通じないくらい。仏ですね、悟りを開いている感じ」と、ボギーフリーの3バーディで回った稲見のスタイルを絶賛した。

稲見は前半だけで2バーディを奪うと、後半は無理にピンを狙うことなく、きわどいパーパットも決めながら1バーディ。崩れる気配を感じさせないゴルフが、渋野の目には仏に見えたのだろう。

一方、「毎週、毎週、調子が違う。よかった部分がズレていたり、思うようにスイングがハマらない感覚もある。最低限それなりに頑張っている感じ」と話すのは稲見だ。天候が荒れると予想したなかで、「狙ったところに打つだけ」の姿勢を貫いた。