こう書くと当然のことのようだが、下川には7月に一度、感染して隔離から復活したという事情があった。高熱や咳、のどの痛み、息苦しさ、頭痛などのひどい症状の中、11日間の自宅療養を終え、神奈川県の地元保健所から外出が認められた時にこうも言われていた。「長くて90日程度はウイルスの死骸(俗にいう“死菌”)がPCR検査に反応して陽性が出る」と。仕事柄、PCR検査が必須であることを伝えると、その際は事情を説明できるともいわれていた。
下川は軽井沢入りするとともに、JLPGA側にこのことを伝えていたが、小林浩美会長から返ってきたのは「祈るしかないね」という言葉だったという。
JLPGAはJGTO、PGA、JGA、そしてスポンサー団体のGTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)とともに作った『日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン』(折々にアップデート)に則って試合を開催している。PCR検査の頻度も、以前は2週間に1度だったが、7月末からは1週間に1度に増やしている。感染拡大に伴う措置だ。
ただ、個人競技で選手それぞれの動きが違うこともあり、検査については大会側が用意した現地でのものでも自己手配でもいいことになっている。問題は“死菌”に対して出てしまった反応にどう対処するか、ということだ。しかも「一度、陽性判定が出たら、再検査で陰性が出たとしても陽性という判断になっています」(JLPGA)という現状は果たしでどうなのか。自己手配なら、陽性反応が出たあと、再度検査をすることも不可能ではない。それなのに、現地では1度でアウト、というのも解せない。
専門家の話を聞いた。
日本臨床検査医学会新型コロナウイルスに関するアドホック委員会委員長で、長崎大学大学院医歯薬額総合研究科病態解析・診断学分野の※柳原克紀教授は、「感染性がないウイルスのかけら(いわゆる“死菌”)が体内に残っているということです。回復後10日たてば大丈夫と判断するのが世界的な指針。可能性として再感染による陽性だったことも完全に否定はできませんが、安心ではあります」と言う。
詳しいことはまだ解明されていないそうだがが、回復後、今日は陰性、明日は陽性というようなことがあって判断が難しい。だからこそ、10日経てば大丈夫、という指針があるのだろう。
下川は軽井沢入りするとともに、JLPGA側にこのことを伝えていたが、小林浩美会長から返ってきたのは「祈るしかないね」という言葉だったという。
JLPGAはJGTO、PGA、JGA、そしてスポンサー団体のGTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)とともに作った『日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン』(折々にアップデート)に則って試合を開催している。PCR検査の頻度も、以前は2週間に1度だったが、7月末からは1週間に1度に増やしている。感染拡大に伴う措置だ。
ただ、個人競技で選手それぞれの動きが違うこともあり、検査については大会側が用意した現地でのものでも自己手配でもいいことになっている。問題は“死菌”に対して出てしまった反応にどう対処するか、ということだ。しかも「一度、陽性判定が出たら、再検査で陰性が出たとしても陽性という判断になっています」(JLPGA)という現状は果たしでどうなのか。自己手配なら、陽性反応が出たあと、再度検査をすることも不可能ではない。それなのに、現地では1度でアウト、というのも解せない。
専門家の話を聞いた。
日本臨床検査医学会新型コロナウイルスに関するアドホック委員会委員長で、長崎大学大学院医歯薬額総合研究科病態解析・診断学分野の※柳原克紀教授は、「感染性がないウイルスのかけら(いわゆる“死菌”)が体内に残っているということです。回復後10日たてば大丈夫と判断するのが世界的な指針。可能性として再感染による陽性だったことも完全に否定はできませんが、安心ではあります」と言う。
詳しいことはまだ解明されていないそうだがが、回復後、今日は陰性、明日は陽性というようなことがあって判断が難しい。だからこそ、10日経てば大丈夫、という指針があるのだろう。