状態のよさに加え、コース攻略の巧みさ、それを支えるパートナーとの相性…。そういったものがガッチリと噛み合い、プロ初となる逃げ切り優勝につながった。
■「目が変わった」 シード死守へ上昇の兆しを感じた2選手
西村以外にも、辻村氏の印象に残った選手がいる。それが2位になった淺井咲希、そして6位タイになった柏原明日架だ。
淺井はこれが今年の最上位はおろか、初のトップ10入り。「パターでリズムが作れず、ショットも悪くなっていった。もともとショットメーカーですが、スランプ手前までは行っていたと思う。しかし先週は、腹をくくったという部分が見えました」(辻村氏)。初シードを獲った19年は21位(71.1209%)だったパーオン率が、今季は84位(61.9332%)まで大きく下がっていた。しかし先週は54ホール中45ホール、成功確率にして83.3%と輝きを取り戻しつつある。
また19年には初優勝を含む2勝を挙げた柏原も、今季は未勝利。大会前までの41試合でトップ10入りもわずかに3度という成績で、ディフェンディング大会を迎えていた。「パターはトップクラスにうまい。ショットのバラつきを、アプローチ、パットでリカバリーしていたけどそれにも限界があった。ショットがよくないと、やはり上位で勝負はできない」と、ここまでのプレーぶりを辻村氏はこう表現する。しかし宮城では「クラブが振れるようになった。インパクト前の緩みもなく、フィニッシュでシャフトもいい位置にハマってました」と、苦しんでいた部分に改善の跡が見てとれた。
この活躍で、淺井は大会前の賞金ランク55位から47位に浮上。柏原も63位から58位とシード圏まであとわずかという位置まで戻ってきた。シーズンも終盤に差しかかるなか、2人から「強い気持ち」を辻村氏は感じとったという。「目が変わりましたね。ゴルフは技術を争うものだけど、気持ちが支える部分も大きいんです」。先週は西村の強さを改めて感じただけではなく、長らく苦しんできた選手に、シード死守の兆しが見えた3日間でもあった。
■「目が変わった」 シード死守へ上昇の兆しを感じた2選手
西村以外にも、辻村氏の印象に残った選手がいる。それが2位になった淺井咲希、そして6位タイになった柏原明日架だ。
淺井はこれが今年の最上位はおろか、初のトップ10入り。「パターでリズムが作れず、ショットも悪くなっていった。もともとショットメーカーですが、スランプ手前までは行っていたと思う。しかし先週は、腹をくくったという部分が見えました」(辻村氏)。初シードを獲った19年は21位(71.1209%)だったパーオン率が、今季は84位(61.9332%)まで大きく下がっていた。しかし先週は54ホール中45ホール、成功確率にして83.3%と輝きを取り戻しつつある。
また19年には初優勝を含む2勝を挙げた柏原も、今季は未勝利。大会前までの41試合でトップ10入りもわずかに3度という成績で、ディフェンディング大会を迎えていた。「パターはトップクラスにうまい。ショットのバラつきを、アプローチ、パットでリカバリーしていたけどそれにも限界があった。ショットがよくないと、やはり上位で勝負はできない」と、ここまでのプレーぶりを辻村氏はこう表現する。しかし宮城では「クラブが振れるようになった。インパクト前の緩みもなく、フィニッシュでシャフトもいい位置にハマってました」と、苦しんでいた部分に改善の跡が見てとれた。
この活躍で、淺井は大会前の賞金ランク55位から47位に浮上。柏原も63位から58位とシード圏まであとわずかという位置まで戻ってきた。シーズンも終盤に差しかかるなか、2人から「強い気持ち」を辻村氏は感じとったという。「目が変わりましたね。ゴルフは技術を争うものだけど、気持ちが支える部分も大きいんです」。先週は西村の強さを改めて感じただけではなく、長らく苦しんできた選手に、シード死守の兆しが見えた3日間でもあった。