スタート前にはほとんどの選手が打撃練習場に行き、体を動かすためのウォーミングアップや、その日の調子を確認するためにボールを打つ。そのなかで、スイングを変えるなど、新スタイルに取り組む渋野日向子の朝の準備は、ひと際目立つ。
渋野日向子の最新ドライバースイング【連続写真】
多くのプロはボールを打つ前に軽いストレッチや素振り器具を振ってから、ボールを打ち始める。渋野は打撃練習場に入ると、クラブを使うなど、体を伸ばすストレッチから始める。ここまでは見慣れた光景だが、その後は、片足立ちでバランスを保ちながら体を動かしたり、バンドを引っ張ったり、スイング動作に近いウォーミングアップも行う。10分ほどの時間だが、20種類のメニューをこなしてから、ボールを打ち始める。ゴルフ場の駐車場で走ったりアップする選手はよく見かけるが、打撃練習場でボールを打つ選手たちの後ろで入念なウォーミングアップを行う選手は、あまり見かけない。
打撃練習場で入念に体を動かすことについて渋野は、「最近ずっとやっています。早めにウォーミングアップをやるとどうせ固まるかなという感じで、練習前に早めに行ってやっている感じです」。体を温めてからすぐにボールを打つのは、効率がいいと納得できる。
渋野の専属トレーナーの斎藤大介氏に聞くと、「ラウンド後半のほうがいつも振れてくるというので、朝からいろいろ動かして、いろいろ試したんですけど、あれが一番よく振れるということで、6月くらいから、ずっとやっています」。宿舎でもストレッチ系を行うため、ウォーミングアップを2回に分けている。渋野のスイングイメージと合わせてメニューを作成。「ボールを打つ前に使いたい動きを全部、いろんな方向に刺激を入れています。ある程度振ってからならすのではなくて、振る前にならしてから振るという感じです」。打撃練習場でのウォーミングアップを取り入れたことで、出だしホールから振れるようになったという。
ボールを打ち始めると、後方からスイングを撮影して、すぐに見る。プロゴルファーがスイングチェックの際に、スイングを撮って見るのは当たり前だが、渋野はスタート前に頻繁に行っている。「毎日スイングは動画を取ってもらっています。自分が向きたいほうに向けているかが分からないので、向きの確認だったり、自分のスイングがちゃんとできているかの確認です」と渋野は話す。「自分が向きたい方向に向く」ことは渋野が今テーマにしている一つのことだ。スタート前に行うことで、その日の感覚を確認できる。また、弾道計測器を使って、その日の番手ごとの飛距離もチェックしている。スタート前の1時間程度の間あいだが、徹底した準備を行ってからティオフに向かっているのだ。(文・小高拓)
渋野日向子の最新ドライバースイング【連続写真】
多くのプロはボールを打つ前に軽いストレッチや素振り器具を振ってから、ボールを打ち始める。渋野は打撃練習場に入ると、クラブを使うなど、体を伸ばすストレッチから始める。ここまでは見慣れた光景だが、その後は、片足立ちでバランスを保ちながら体を動かしたり、バンドを引っ張ったり、スイング動作に近いウォーミングアップも行う。10分ほどの時間だが、20種類のメニューをこなしてから、ボールを打ち始める。ゴルフ場の駐車場で走ったりアップする選手はよく見かけるが、打撃練習場でボールを打つ選手たちの後ろで入念なウォーミングアップを行う選手は、あまり見かけない。
打撃練習場で入念に体を動かすことについて渋野は、「最近ずっとやっています。早めにウォーミングアップをやるとどうせ固まるかなという感じで、練習前に早めに行ってやっている感じです」。体を温めてからすぐにボールを打つのは、効率がいいと納得できる。
渋野の専属トレーナーの斎藤大介氏に聞くと、「ラウンド後半のほうがいつも振れてくるというので、朝からいろいろ動かして、いろいろ試したんですけど、あれが一番よく振れるということで、6月くらいから、ずっとやっています」。宿舎でもストレッチ系を行うため、ウォーミングアップを2回に分けている。渋野のスイングイメージと合わせてメニューを作成。「ボールを打つ前に使いたい動きを全部、いろんな方向に刺激を入れています。ある程度振ってからならすのではなくて、振る前にならしてから振るという感じです」。打撃練習場でのウォーミングアップを取り入れたことで、出だしホールから振れるようになったという。
ボールを打ち始めると、後方からスイングを撮影して、すぐに見る。プロゴルファーがスイングチェックの際に、スイングを撮って見るのは当たり前だが、渋野はスタート前に頻繁に行っている。「毎日スイングは動画を取ってもらっています。自分が向きたいほうに向けているかが分からないので、向きの確認だったり、自分のスイングがちゃんとできているかの確認です」と渋野は話す。「自分が向きたい方向に向く」ことは渋野が今テーマにしている一つのことだ。スタート前に行うことで、その日の感覚を確認できる。また、弾道計測器を使って、その日の番手ごとの飛距離もチェックしている。スタート前の1時間程度の間あいだが、徹底した準備を行ってからティオフに向かっているのだ。(文・小高拓)