4位の古江彩佳は約1億4100万円とかなり厳しい状況。ツアー未勝利ながら5位につける西郷真央は約1億2250万円とこちらも逆転は難しい。女王争いはやはり、稲見、小祝、西村の上位3人に絞られたとみてよさそうだ。

ちなみに昨シーズンは残り5試合の時点で3817万円差をつけられていた鈴木愛が3連勝、そして2位で一気に逆転。二度目の女王に戴冠したが、これは本当にレアケース。当時よりも賞金額が上がっているとはいえ、逆転のためには11月に入った時点で少なくとも2000万円以内には入っておきたいところだ。

大会によって賞金額が違うため、活躍度や実力を正確に反映するのが難しいとされる賞金ランキング。欧米ツアーではポイント制によるランキングで翌年の出場権を決める制度を取っているが、国内女子ツアーも出場試合や順位によってポイントを配分する「メルセデス・ランキング」によって、翌年の出場権を付与することが決定済。メルセデス・ランキングの上位50人にも来季の出場権を付与することになっている。そして来期以降は賞金ランキングによるシード権付与は廃止予定。メルセデス・ランキングによって出場資格を付与する方向で進んでいる。

とはいえ、やはりプロスポーツの醍醐味の一つは賞金獲得にあるのもまた事実。深まっていく秋のビッグトーナメントで、もっとも稼ぐのは誰なのか。最後まで女王争いから目が離せない。