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烏山城を攻略した“85%”のドライバーショット 取り戻したボディバランスがメジャー初制覇につながった【辻にぃ見聞】

烏山城を攻略した“85%”のドライバーショット 取り戻したボディバランスがメジャー初制覇につながった【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年10月6日 14時00分

■ドライバーショットにバランスが出てきた
勝といえばドライビングディスタンス2位(254.71ヤード)につける飛距離が持ち味。だが、以前の勝は「100%を超える振りをしていたように見えました。曲がってもいいや、というゴルフをしていたように見えました」と勝負どころで大きく曲げてしまうことが少なくなった。

それが、今大会では少し抑えめに見えたという。「以前を120%とするならば、85%くらいになってバランスが良くなっていました。ショットの呼吸が合っていた、と言えるでしょう。曲がっているときは呼吸も乱れていました」。とはいえ、飛距離の低下はそこまでなかったという。

「いいタイミングになったことと、ミート率が上がったからでしょうね。もともと勝さんは強い背筋力、トップでの上半身と下半身の捻転とそこからの回転力で飛ばしています。トップでの体のなかの“割れ(上半身と下半身が逆に動く状態)”がすごい。感覚的に言えばあのトップができれば、あとはほどくだけ。たくさんトレーニングをしたことで、それを100%出さなくても十分な飛距離を出せて、かつ曲がらなくなったからこその優勝だと思います」

4日間のフェアウェイキープは10番手。圧倒的な飛距離と方向性の両立が多くのチャンスを生み出した。

■攻守に冴えたグリーン上、ボールの置き方にも好調さが
それでも、チャンスだけでなくピンチは来るもの。それをしのぎ続けたのがパッティングだ。そのパッティングで辻村氏が評価したのが、ボールの線を合わせるうまさ。

「ボールに引いたラインをカップに合わせて置いて打つ選手は多いですが、実は置き方にも調子があるんです。悪ければどちらかに傾いたりしてまっすぐに置けない。また、スッと置けなければリズムよくアドレスに入っていけません。今大会の勝さんは“あとはまっすぐ構えて打つだけ”という状態を作れていました」

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