あすは小祝、工藤のプロ2人との最終組に入る。今季5勝を誇る小祝は佐藤について、「先週打ってるところを見て、うまいと思っていた。一緒に優勝争いできるのは楽しみ。スイングに安定感がありそうだなと思いました」と、その能力について話す。ドライバーの平均飛距離は250ヤードだが、「試合だとアドレナリンが出て10〜20ヤードは伸びる」という高校3年生のドライバーショットも、脅威に感じることになるかもしれない。

中学時代はゴルフでの「体力作り」のため陸上部に入部し、砲丸投げで地元の神奈川県・小田原市の大会で優勝するほどの実力者になった。10メートル80の記録を持つだけでなく、「下半身強化になった。練習で短距離の20メートルダッシュ、坂道ダッシュをしたことで下半身が鍛えられて飛距離につながっていると思う」と身体能力の高さもバツグンだ。さらに「スコアの伸ばしあいになると思う。前半でしっかり伸ばして、後半耐えられたら優勝につながるかな」とハートの強さも兼ね備える。

翌週にはプロテストも控えるが、もちろんそれも優勝なら免除される。「日本でたくさん勝てる選手になって、賞金女王も目指したい。リディア・コのスイングが好きなので、海外に行って一緒の舞台で戦えたらうれしい」と語る18歳。この富士の麓から、頂点への第一歩を踏み出すか？（文・間宮輝憲）