グリーン左奥が怖くて右に逃げたり、手前が怖くて右へ行ってしまったなど、計4回右に逃げたショットがあったという。だが、この遊び感覚が心に余裕を持たせたのだ。怖さを感じれば体が硬化してミスを誘発するし、プレッシャーだって強く感じてしまうはず。その怖さをゲームに仕立てることで、上手に軽減させたというわけ。古江はこの“ビビるポイント”遊びをいつもやっているわけではない。この日が初めてだったという。
見事なサポートをしたキャディは、日本プロキャディ協会の会長を務める森本真祐氏だ。森本キャディは、全盛期の谷口徹のバッグを担ぎ、女子では鈴木愛の優勝に何度も貢献してきたベテランである。残り2日間、森本キャディがどのようなサポートを見せるのかも楽しみだが、何よりも大切なことは古江自身が己をどこまで貫けるかだろう。だがそれも古江は理解している。
この日はハーフを上がった時点で4アンダー。いいポジションだなと思っていたら、それでももっといいスコアを出している選手がいた。そのとき「頑張らなくちゃ。自分らしくと、気を引き締めました」と、古江は言っていた。この「自分らしく」が、己と向き合う時間が長いゴルフでは重要となる。
残り2日間、「自分らしく、弱気にならず攻めていきたい」と話した古江のラウンドから目が離せない。(文・河合昌浩)
見事なサポートをしたキャディは、日本プロキャディ協会の会長を務める森本真祐氏だ。森本キャディは、全盛期の谷口徹のバッグを担ぎ、女子では鈴木愛の優勝に何度も貢献してきたベテランである。残り2日間、森本キャディがどのようなサポートを見せるのかも楽しみだが、何よりも大切なことは古江自身が己をどこまで貫けるかだろう。だがそれも古江は理解している。
この日はハーフを上がった時点で4アンダー。いいポジションだなと思っていたら、それでももっといいスコアを出している選手がいた。そのとき「頑張らなくちゃ。自分らしくと、気を引き締めました」と、古江は言っていた。この「自分らしく」が、己と向き合う時間が長いゴルフでは重要となる。
残り2日間、「自分らしく、弱気にならず攻めていきたい」と話した古江のラウンドから目が離せない。(文・河合昌浩)