むしろ大事なのはグリーンで止められる能力。「砲台グリーンが多いので、カットに打っていくか、スピンで止めるか。何らかの方法でグリーンで止められる人じゃなければ勝てません。歴代覇者を見ても技術が高くなければ優勝は難しいコース」。申ジエ（韓国）、鈴木愛、西村優菜…。歴代覇者は技術の高い選手ばかりだ。

■シルバーコレクター返上へ、舞台は整った

そんななか、大西氏が注目したのは前週、今季6度目の2位となった西郷真央。アイアンショットの切れ味は誰もが認めるところだが、今週は持ち球が大いに生きそうだ。

「西郷さんはもともとフェードヒッター。アイアンでグリーンに止める力はツアー屈指です。高さも出せますし、距離感もピッタリだから砲台グリーンも問題ない。体力もありますし、シーズン終盤となっても勝ちたいというモチベーションは高いですから期待しかありません」

ポイントになるのは初日のプレー。「西郷さんは日が経つにつれて状態を上げていける選手。それだけに好スタートをしっかり切ってほしい」。決勝ラウンドの平均ストローク3位（70.5399）、Finalラウンド平均ストローク5位（71.0444）。そこまでにどうつなげるかが初優勝へのカギとなる。

■昨年のデジャヴも!?