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「52度のウェッジ」が“バーディ源” 渋野日向子、ベタピンショット連発で上昇

「52度のウェッジ」が“バーディ源” 渋野日向子、ベタピンショット連発で上昇

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年11月6日 16時11分

チャンスを演出するだけでなく、ピンチを救ったのも、やはりウェッジだった。13番でバーディを奪った後の14番パー4。ここではティショットを右のフェアウェイバンカーに入れてしまい、そのライがアゴに近い左足上がりの傾斜という苦しい場面を迎えた。

すると、このバンカーのなかで「左足上がりだったのでアゴに当たる可能性は低い」と5番ユーティリティを強振。ピンまで70ヤードほどのフェアウェイに戻すと、3打目を58度で打って“お先パー”の位置につけた。「ウェッジの距離までもっていきたかった」という策が奏功したガッツパーで、つかんだ流れを手放さずに済んだ。

今年から4本体制(46、52、54、58度)となったウェッジは、特に練習を重ねてきたクラブでもある。「いい感触ではない」というなか、そこから放たれるショットに手応えを感じられたことは自信にもつながる。「明日は今よりもいい位置で終われるよう、悔いのないように」。首位とは10打差と2週連続優勝は厳しい状況に追い込まれたが、最終日も思わずうなってしまうようなキレのあるショットを連発し、この4日間を締めくくりたい。

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