＜伊藤園レディス　最終日◇14日◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741ヤード・パー72＞

首位から出た稲見萌寧が2日連続でスコアを伸ばし、この日は7バーディの「65」。トータル17アンダーで2位に9打差をつける圧勝劇を演じ今年8勝目、今季9勝目、そして通算10勝目を手にした。

イ・ボミはこの笑顔で今季フィニッシュ【写真】

「早く10勝したい」とかねて話していた稲見。先月下旬からは腰の痛みに耐えながらのプレーとなっているが、ここにきてあらためてその強さを見せつけた。

「驚いています」と宮里藍に次ぐ2番目の若さでの通算10勝を振り返った。「自分でもビックリするくらいパターが入った」と、この日はグリーン上で精彩を放った。また、地元の千葉県での優勝には、「はじめて千葉県で優勝できてでうれしく思います」と表情を緩めた。

これで2021年は32試合で8勝。勝率は2割5分と、圧倒的だ。古江彩佳の猛烈な追い上げにあいながらも、9月から守ってきた賞金レーストップの座を死守。賞金女王の行方を左右する大事な試合で、再び2位の古江を引き離した。