この体の向きに関しては、ショットの安定を欠いた時には渋野が反省点として挙げ、ラウンド後の練習場で真っ先に取り組むポイントでもある。これまではそのまま立て直せずスコアを落とすことも少なくなかったが、今回はラウンド中にその問題を克服した。「(これまでと)同じミスをすると、自分のミスの傾向がデータとして出てくる。それで以前よりは『左に向いているんだな』とかが分かるようになってきた。それで試合中になんとか修正できるようになっていると思います」。こういう部分にも、23歳の変化が見てとれる。
そして、この流れから“きょうイチ”のショットが生まれることになる。ピンまで残り60ヤードの3打目を58度のウェッジで打つと、これがピン奥に着弾。そのままバックスピンで戻り、手前1メートル弱についた。そのショットで、グリーン周りのギャラリーからは『入れ!』 という声が挙がり、大拍手を引き出す。「あの距離で、そこまで戻るとは思わなかった。でもキャリーは思っていた通り。練習の成果が出ました」。納得のバーディで締めくくり、きっちりアンダーパーでまとめあげた。
「あしたはパーオン率も上げていきたいし、バーディももう少し増やしたい。今やっていることをやりきって、まずは予選通過ができるように」。今大会終了後に臨む、12月2日からの米ツアー最終予選会のことを考えても、この日みせた“修正力”は大きな意味を持つはずだ。(文・間宮輝憲)
そして、この流れから“きょうイチ”のショットが生まれることになる。ピンまで残り60ヤードの3打目を58度のウェッジで打つと、これがピン奥に着弾。そのままバックスピンで戻り、手前1メートル弱についた。そのショットで、グリーン周りのギャラリーからは『入れ!』 という声が挙がり、大拍手を引き出す。「あの距離で、そこまで戻るとは思わなかった。でもキャリーは思っていた通り。練習の成果が出ました」。納得のバーディで締めくくり、きっちりアンダーパーでまとめあげた。
「あしたはパーオン率も上げていきたいし、バーディももう少し増やしたい。今やっていることをやりきって、まずは予選通過ができるように」。今大会終了後に臨む、12月2日からの米ツアー最終予選会のことを考えても、この日みせた“修正力”は大きな意味を持つはずだ。(文・間宮輝憲)