平常心を持って回れたのは、笑顔のチカラも大きい。「今シーズンはボギーを打っても焦ることがなくなった。とにかく怒るよりは笑っているほうがいい。ボギーも絶対くるし、バーディも絶対くると思う。とにかく笑っていたらいいなという気持ちにたどり着いた。笑う門には福来たるといいますし」と、きょうのゴルフのように淡々と語る。

ミスをして怒っても「ゆっくり歩くとかちゃんと栄養補給したりとか、そういうことに気をつけたら平常心って保てるかなと思います」。

最終日最終組で一緒に回る古江には苦い記憶がある。古江がアマチュア優勝の快挙を成し遂げた2019年の「富士通レディース」で、2位なったのは三ヶ島だった。「プロなのにアマチュアに勝たせちゃった申し訳なさがあった」。借りを返したいかと聞かれると、「それはなるべく（頭から）消して回りたい」と答える。

続けて「今週は（地元の）九州なので、応援に来ている方がすごく多い。そのときに負けちゃった気持ちよりは、そういう方たちの目の前で優勝を届けたい、感謝の気持ちを伝えたいという気持ちのほうが強い」と三ヶ島は言い切る。

あすの最終日に向けては「目標スコアを作らずに本当に目の前のボールに対して自分が何ができるかをやっていけば、自然と優勝は近づくと思う。そこだけを意識してやりたい」。笑う三ヶ島に初優勝は訪れるだろうか。