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プロのゴルフ、アマのゴルフ【原田香里のゴルフ未来会議】

プロのゴルフ、アマのゴルフ【原田香里のゴルフ未来会議】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年12月8日 12時23分

プロに転向して、早く活躍できる選手は、『無意識』のうちにゴルフの組み立て方を変えることができているのではないでしょうか。古江さんや西村優菜さん、優勝はできなかったけれども賞金ランキング上位に入った西郷真央さんなどは、本能的にプロとしてのプレーに切り替えることができているから、結果が出せているのかもしれません。

ツアープレーヤーを目指す以上、プロになることは目標ではなく単なる通過点です。プロになって試合に出て結果を出す。そのためにみんな必死で練習しているはずです。ところが、いつの間にかプロになることが目標になってしまうのは、よくある話です。

プロテストを目指している若い人たちに私が話すのは、前述のようにプロテストは通過点に過ぎないこと。なかなかそのような思考でプロテストに向かうのは難しいとは思いますが…。その先の目標を考えれば、自分が何をしなければならないかは自然に見えてくるはずだ、ということです。

今の若い人たちの多くは、決まったコーチに見てもらっている場合が多いですが、だからといってコーチの言う通りにプレーしていればいいわけではありません。自分で決断して自分でプレーするのがゴルフ。コーチに練習方法を教えられても、何のための練習なのかわかっていなければ、意味がありません。わからないのなら、コーチに質問する。自分が何をしたいのかがはっきりしなければ、練習もただやるだけ、になってしまいます。反復練習で体にスイングを覚えさせることは大切ですが、意味が分かってやっているのと、そうでない場合は、効果が全く違うはずです。トレーニングも同じことです。

コーチにスイングを見てもらい、トレーナーに体づくりのアドバイスをもらう。近頃の多くのゴルファーが置かれた状況はとても恵まれています。ただ、その分、自分を見失いやすい、という部分もある気がします。

ゴルフをするのはコーチでもトレーナーでもなく自分自身。当たり前のことですが、これができないとプロゴルファーとしてはうまくいかないでしょう。結果が出たとしても、長くは続きません。

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