新型コロナウイルスの影響で、2020年と21年シーズン統合された国内男女ツアー。男子30試合、女子52試合が行われたロングシーズンの幕が閉じたが、そのなかで人々を興奮させる多くのドラマが生み出された。現場記者がこの1年半の間にその目でみた熱戦、“ベストバウト”をここで振り返る。
プレーオフ2打目を打つ直前、この笑顔でした
◇
2021年11月に埼玉県にある武蔵丘ゴルフコースで行われた「樋口久子 三菱電機レディス」で、ペ・ソンウ(韓国)は燃えていた。2日目を終えて首位で並ぶのは、これまで何度も優勝争いを戦ってきた渋野日向子だからだ。
時には勝つこともあったが、「今まで優勝争いをしていて渋野選手が2回優勝したので、1回くらい私に譲ってくれてもいいんじゃないかな(笑)」と冗談交えていうほど苦杯を嘗めさせられた相手。10月の「スタンレーレディス」でも4人で行われたプレーオフで最後の2人にまで残ったものの敗れていた。今度こそはという思いも強かった。
一方の渋野は一カ月後に米ツアーの予選会を控えていることもあって、「課題をいかにできるか」と相手ではなく自分のゴルフに徹するとした。相反する二人のメジャー覇者が真っ向からぶつかり合った。
プレーオフ2打目を打つ直前、この笑顔でした
◇
2021年11月に埼玉県にある武蔵丘ゴルフコースで行われた「樋口久子 三菱電機レディス」で、ペ・ソンウ(韓国)は燃えていた。2日目を終えて首位で並ぶのは、これまで何度も優勝争いを戦ってきた渋野日向子だからだ。
時には勝つこともあったが、「今まで優勝争いをしていて渋野選手が2回優勝したので、1回くらい私に譲ってくれてもいいんじゃないかな(笑)」と冗談交えていうほど苦杯を嘗めさせられた相手。10月の「スタンレーレディス」でも4人で行われたプレーオフで最後の2人にまで残ったものの敗れていた。今度こそはという思いも強かった。
一方の渋野は一カ月後に米ツアーの予選会を控えていることもあって、「課題をいかにできるか」と相手ではなく自分のゴルフに徹するとした。相反する二人のメジャー覇者が真っ向からぶつかり合った。