ただ、手ごたえもあった。復帰してからは試行錯誤のすえ飛距離も伸びた。復帰2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で2位タイに入り「まだやれる」という思いも深めた。なぜ、同級生たちがツアーから離れる年齢となっても、母となっても、続けるのか。こんな思いがあった。
「私が頑張ることで結婚、出産しても戦えると思ってもらいたい」
そしてもう一つ、こんな思いも。「ママはプロゴルファーですごいんだ、と分かってもらえるまで頑張ろうと思います」と、子供にかっこいい姿を見せるまではやめないと決めた。
生活にも慣れ、ゴルフも仕上がってきた今年6月に不運が訪れる。最愛の母・久美子さんが亡くなったのである。その日は「アース・モンダミンカップ」の最終日。スタート前に姉から母が危篤との連絡があり、亡くなったことはホールアウト後に知った。死に目どころか、コロナ禍の影響で入院中は面会すらもできなかった。
つらい想いを前を向くことで力に変えた。「会いに行けなかったことを後悔しています。自分のゴルフだけは後悔しないように、自分を信じてプレーしようと決めていました」。そして7月の「ニッポンハムレディス」で優勝争い。だが、プレーオフで堀琴音に敗れてあと一歩届かなかった。
ここでも悔しい出来事を力にする。「先週は堀さんの強い気持ちに私が負けたと思った。今週は絶対負けない。弱い自分に負けたくない。絶対に勝つと思ってやった」。チャンスは翌週にいきなりやってきた。野澤真央とのプレーオフ。家族が見守るなか、誰よりも強い気持ちで勝利をもぎ取った。
「私が頑張ることで結婚、出産しても戦えると思ってもらいたい」
そしてもう一つ、こんな思いも。「ママはプロゴルファーですごいんだ、と分かってもらえるまで頑張ろうと思います」と、子供にかっこいい姿を見せるまではやめないと決めた。
生活にも慣れ、ゴルフも仕上がってきた今年6月に不運が訪れる。最愛の母・久美子さんが亡くなったのである。その日は「アース・モンダミンカップ」の最終日。スタート前に姉から母が危篤との連絡があり、亡くなったことはホールアウト後に知った。死に目どころか、コロナ禍の影響で入院中は面会すらもできなかった。
つらい想いを前を向くことで力に変えた。「会いに行けなかったことを後悔しています。自分のゴルフだけは後悔しないように、自分を信じてプレーしようと決めていました」。そして7月の「ニッポンハムレディス」で優勝争い。だが、プレーオフで堀琴音に敗れてあと一歩届かなかった。
ここでも悔しい出来事を力にする。「先週は堀さんの強い気持ちに私が負けたと思った。今週は絶対負けない。弱い自分に負けたくない。絶対に勝つと思ってやった」。チャンスは翌週にいきなりやってきた。野澤真央とのプレーオフ。家族が見守るなか、誰よりも強い気持ちで勝利をもぎ取った。