シード復活という目標は達成できたが、もう一つ大きな目標には手が届かなかった。「私、10年勝ててないんです。諦めてもおかしくない年数です。でも何かが足りなくて、何かが違うんでしょうね。それを模索しながらやっているから楽しいんですよ」。2011年の「富士通レディース」を最後に、10年間未勝利に終わっている。今季、優勝するチャンスが無かったわけではない。「客観的に見ながらやっているから楽しかったです。『あの1打が入っていたら優勝届いたんじゃない』、『あそこで崩れちゃうからダメなんだ、私は』とか思いながらやっていました。こんな気持ちになるのは初めてです」。ミスをしても怒らない。悔しい気持ちがあっても客観視することで楽しめている。これが藤田の新境地である。「いつか勝てると思って、その目標を追いかけているから、長くできている部分はあると思います。優勝したときを思い出すと、やはりうれしいです。でも、今は初優勝を追い求める感覚で練習しています」。
部門別データを見ると11年ぶりの優勝も、すぐそこにあるように感じる。ドライビングディスタンスは245.14ヤードで15位と、飛距離では若手にも引けを取らない。平均ストロークはキャリアハイとなる71.4713で18位。他の主要部門でも20位以内が多く、今季優勝者と大差はない。「勝てないことはないと思います。タイミングだったり、その週の調子、勢いもある」。ただ、課題がないわけではない。「若い子に比べると100ヤード以内の精度が低いと感じています。(賞金女王の稲見)萌寧ちゃんは、1ヤード曲がったら、『曲がり』っていうぐらいです。そもそもの精度の差があるから、そのあたりは強化したい。やることがいっぱいあります。伸びしろしかないと思ってやっています」と高いモチベーションを維持している。
40人しか出場できない最終戦は、藤田より年長者は16シーズン連続シードを保持する39歳の全美貞(韓国)しかいなかった。「ミジョン(美貞)さんに聞いたんです。『どうやったら長くできますか』って。そしたら『頑張り過ぎない』っていわれました。なんか深いですよね」。36歳にもなると、頑張りすぎると体がついてこない。練習時間も長時間ではなく短期集中。「ケアの時間は20代の頃の倍かかってます(笑)」と時間の使い方は大きく変わった。今オフは、新しい技術の新しい引き出しづくりに取り組む。新たな境地で復活を遂げた藤田は、新鮮な気持ちで6回目の優勝へまい進する。
部門別データを見ると11年ぶりの優勝も、すぐそこにあるように感じる。ドライビングディスタンスは245.14ヤードで15位と、飛距離では若手にも引けを取らない。平均ストロークはキャリアハイとなる71.4713で18位。他の主要部門でも20位以内が多く、今季優勝者と大差はない。「勝てないことはないと思います。タイミングだったり、その週の調子、勢いもある」。ただ、課題がないわけではない。「若い子に比べると100ヤード以内の精度が低いと感じています。(賞金女王の稲見)萌寧ちゃんは、1ヤード曲がったら、『曲がり』っていうぐらいです。そもそもの精度の差があるから、そのあたりは強化したい。やることがいっぱいあります。伸びしろしかないと思ってやっています」と高いモチベーションを維持している。
40人しか出場できない最終戦は、藤田より年長者は16シーズン連続シードを保持する39歳の全美貞(韓国)しかいなかった。「ミジョン(美貞)さんに聞いたんです。『どうやったら長くできますか』って。そしたら『頑張り過ぎない』っていわれました。なんか深いですよね」。36歳にもなると、頑張りすぎると体がついてこない。練習時間も長時間ではなく短期集中。「ケアの時間は20代の頃の倍かかってます(笑)」と時間の使い方は大きく変わった。今オフは、新しい技術の新しい引き出しづくりに取り組む。新たな境地で復活を遂げた藤田は、新鮮な気持ちで6回目の優勝へまい進する。