今シーズンは国内メジャー2勝を含む3勝を挙げて、メルセデス・ランキング10位、賞金ランキング8位にランクインした原英莉花。ドライビングディスタンスでは平均257.26ヤードを記録し、初めてドラコン女王のタイトルを獲得した。原の師匠は誰よりも飛距離にこだわるレジェンド、尾崎将司。2020-21年シーズンを鮮やかに彩った原のダイナミックなスイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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ダウンで右カカトが早く上がる! 原英莉花のドライバースイング【連続写真】
原プロの特徴は、なんといっても長い手足をうまく生かしたスイング。体の回転の基本軸が笹生(優花)プロと同じ右軸の選手なので、ダウンスイングで右足(後ろ足)が早く上がる傾向があります。PGAツアーの飛ばし屋、ジャスティン・トーマスやバッバ・ワトソン(ともに米国)と非常に似た下半身の使い方をする選手です。
逆にいうと、切り返しでタイガー・ウッズ(米国)のような骨盤を左にスライド(バンプ)させる動きがありません。スライドさせずにその場で骨盤を回していくので、上体を速く回せる。それが原プロのヘッドスピードの速さにつながっているのです。普通はその場で旋回に入ると上体も開いてしまうのですが、彼女は上体を開かずに下半身を先行させ、捻転差をより深めていくプロならではのダウンスイングとなっています。
さらに、原プロは手首のコッキングやヒンジの使い方が卓越しているので、クラブとして叩く準備ができている。PGAツアーの選手のようにバックスイングの早い段階でコッキングを入れ、トップではすべての準備動作を終えた美しいカタチとなっています。みなさんもトンカチを使うときは、自然に手首のスナップを使っていますよね。ここにも、しっかり叩いて飛ばすジャンボ尾崎プロの教えを感じます。
インパクトでは、骨盤はもう完全にターゲット方向へ向いています。そこからフォローを低くとりながら左股関節へ軸をシフトしていくので、フィニッシュはとても自然で美しいカタチとなる。
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ダウンで右カカトが早く上がる! 原英莉花のドライバースイング【連続写真】
原プロの特徴は、なんといっても長い手足をうまく生かしたスイング。体の回転の基本軸が笹生(優花)プロと同じ右軸の選手なので、ダウンスイングで右足(後ろ足)が早く上がる傾向があります。PGAツアーの飛ばし屋、ジャスティン・トーマスやバッバ・ワトソン(ともに米国)と非常に似た下半身の使い方をする選手です。
逆にいうと、切り返しでタイガー・ウッズ(米国)のような骨盤を左にスライド(バンプ)させる動きがありません。スライドさせずにその場で骨盤を回していくので、上体を速く回せる。それが原プロのヘッドスピードの速さにつながっているのです。普通はその場で旋回に入ると上体も開いてしまうのですが、彼女は上体を開かずに下半身を先行させ、捻転差をより深めていくプロならではのダウンスイングとなっています。
さらに、原プロは手首のコッキングやヒンジの使い方が卓越しているので、クラブとして叩く準備ができている。PGAツアーの選手のようにバックスイングの早い段階でコッキングを入れ、トップではすべての準備動作を終えた美しいカタチとなっています。みなさんもトンカチを使うときは、自然に手首のスナップを使っていますよね。ここにも、しっかり叩いて飛ばすジャンボ尾崎プロの教えを感じます。
インパクトでは、骨盤はもう完全にターゲット方向へ向いています。そこからフォローを低くとりながら左股関節へ軸をシフトしていくので、フィニッシュはとても自然で美しいカタチとなる。