■吹き荒れた若手旋風!16大会連続で優勝者が23歳以下に
黄金世代、プラチナ世代、新世紀世代…。今季はこんな言葉が何度も見出しに踊った。22歳の稲見が9勝を挙げるなど、とにかく若手がトロフィーを掲げるシーンが目立った。7月の「楽天スーパーレディース」の吉田優利から、11月の「大王製紙エリエールレディス」の原英莉花まで16大会連続で優勝者が23歳以下という現象も続くほどだった。とはいえ、この事態をベテラン勢も、ただ指を加え眺めていたわけではない。上田桃子、笠りつ子、若林舞衣子らオーバー30歳戦士も印象的な勝利を挙げ、ツアー活性を印象づけた。
■優勝者は5400万円ゲット! 国内初の3億円大会を実施
今年6月に行われた「アース・モンダミンカップ」は、男女通じて国内ゴルフツアー史上最高額となる賞金総額3億円がかけられた試合になった。前年の2億4000万円でも十分に高額だが、さらに6000万円もアップ。優勝者が5400万円を手にするという超ビッグトーナメントが誕生した。そんな4日間を制した菊地絵理香が、賞金で「冷蔵庫を買いたい」と話したことも話題に。ちなみに2位の西郷真央が2640万円、3位の西村優菜も2100万円を手にした。
■念願叶った…放映権が日本女子プロゴルフ協会に帰属 ただし“反発”も…
日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は、年末のアワードや、日程発表会見の席などで、「2022年以降の放映権が当協会に帰属しました」という報告を繰り返した。18年に表面化したいわゆる“放映権問題”は、これまでの交渉のなかでスポンサー、テレビ局との確執も伝えられた。しかしそれがようやく決着。協会の念願が叶う形におさまった。今後は権利を協会が一括管理し、テレビ放送、有料のインターネット放送が行われる。ただ、今年「GMO&サマンサタバサカップ」を主催したGMOインターネットが、ネット中継が“有料”に限られることに反発。来季の主催を辞退する騒動も勃発した。
■シード対象にも…存在感増した『メルセデス・ランキング』
賞金女王、賞金シード争いと、今年も“お金”にかかわる話題が尽きなかったが、“ポイント争い”もより大事な要素になる1年となった。シード入りの対象に、順位に応じて付与されるポイントで競うメルセデス・ランキングも加わり、『賞金もしくはメルセデス・ランキングの50位以内の選手』が、来季シードを手にする規約に変更された。さらに、リコーカップ出場権も、ポイントが適用され、例年よりもこのランキングを耳にする機会が格段に増えた。ちなみに来季からシード付与対象はメルセデス・ランキングに一本化。これまで賞金女王に与えられた3年シードも廃止されることが決まっている。
■キム・ハヌル引退、イ・ボミQT回避、アン・シネはいつ戻る?
ツアーの人気を支えた2人の“スマイル”が日本から距離を置くことを決めた。17年に3勝を挙げるなど“スマイル・クイーン”の愛称で親しまれたキム・ハヌルが、今季での現役引退を決断。日本最終戦となった「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」では日韓問わず多くの女子プロ、関係者が涙を流した。また15年、16年の賞金女王で“スマイル・キャンディ”ことイ・ボミは、シード圏内に届かなかったものの、来季出場権がかかるQTを回避した(※1)。さらに“セクシー・クイーン”アン・シネも日本で1度もプレーせず、来季の去就も不透明な状況だ。
(※1)イ・ボミは新型コロナウイルスが原因で入国できなかった海外選手に対する「入国制限保障制度」で、開幕から5試合の出場権は保有。この5試合で今季の賞金ランク、メルセデス・ランキング50位選手の金額・ポイントを超えればシード継続、51〜55位の記録に該当となれば前半戦出場権が付与される。
黄金世代、プラチナ世代、新世紀世代…。今季はこんな言葉が何度も見出しに踊った。22歳の稲見が9勝を挙げるなど、とにかく若手がトロフィーを掲げるシーンが目立った。7月の「楽天スーパーレディース」の吉田優利から、11月の「大王製紙エリエールレディス」の原英莉花まで16大会連続で優勝者が23歳以下という現象も続くほどだった。とはいえ、この事態をベテラン勢も、ただ指を加え眺めていたわけではない。上田桃子、笠りつ子、若林舞衣子らオーバー30歳戦士も印象的な勝利を挙げ、ツアー活性を印象づけた。
■優勝者は5400万円ゲット! 国内初の3億円大会を実施
今年6月に行われた「アース・モンダミンカップ」は、男女通じて国内ゴルフツアー史上最高額となる賞金総額3億円がかけられた試合になった。前年の2億4000万円でも十分に高額だが、さらに6000万円もアップ。優勝者が5400万円を手にするという超ビッグトーナメントが誕生した。そんな4日間を制した菊地絵理香が、賞金で「冷蔵庫を買いたい」と話したことも話題に。ちなみに2位の西郷真央が2640万円、3位の西村優菜も2100万円を手にした。
■念願叶った…放映権が日本女子プロゴルフ協会に帰属 ただし“反発”も…
日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は、年末のアワードや、日程発表会見の席などで、「2022年以降の放映権が当協会に帰属しました」という報告を繰り返した。18年に表面化したいわゆる“放映権問題”は、これまでの交渉のなかでスポンサー、テレビ局との確執も伝えられた。しかしそれがようやく決着。協会の念願が叶う形におさまった。今後は権利を協会が一括管理し、テレビ放送、有料のインターネット放送が行われる。ただ、今年「GMO&サマンサタバサカップ」を主催したGMOインターネットが、ネット中継が“有料”に限られることに反発。来季の主催を辞退する騒動も勃発した。
■シード対象にも…存在感増した『メルセデス・ランキング』
賞金女王、賞金シード争いと、今年も“お金”にかかわる話題が尽きなかったが、“ポイント争い”もより大事な要素になる1年となった。シード入りの対象に、順位に応じて付与されるポイントで競うメルセデス・ランキングも加わり、『賞金もしくはメルセデス・ランキングの50位以内の選手』が、来季シードを手にする規約に変更された。さらに、リコーカップ出場権も、ポイントが適用され、例年よりもこのランキングを耳にする機会が格段に増えた。ちなみに来季からシード付与対象はメルセデス・ランキングに一本化。これまで賞金女王に与えられた3年シードも廃止されることが決まっている。
■キム・ハヌル引退、イ・ボミQT回避、アン・シネはいつ戻る?
ツアーの人気を支えた2人の“スマイル”が日本から距離を置くことを決めた。17年に3勝を挙げるなど“スマイル・クイーン”の愛称で親しまれたキム・ハヌルが、今季での現役引退を決断。日本最終戦となった「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」では日韓問わず多くの女子プロ、関係者が涙を流した。また15年、16年の賞金女王で“スマイル・キャンディ”ことイ・ボミは、シード圏内に届かなかったものの、来季出場権がかかるQTを回避した(※1)。さらに“セクシー・クイーン”アン・シネも日本で1度もプレーせず、来季の去就も不透明な状況だ。
(※1)イ・ボミは新型コロナウイルスが原因で入国できなかった海外選手に対する「入国制限保障制度」で、開幕から5試合の出場権は保有。この5試合で今季の賞金ランク、メルセデス・ランキング50位選手の金額・ポイントを超えればシード継続、51〜55位の記録に該当となれば前半戦出場権が付与される。