だからこそ「勝てなかった悔しさ、シードを喪失した悲しみ」は当たり前にあるなかでも表情は曇らない。「確信は試合の結果でしか得られないので、自信につながりました。ミスが出るときは体のどこかが止まって振り抜けないときに出る。でも、それもありませんでした」。そんな言葉通り、来季の出場権をかけたQTファイナルステージではしっかりと8位に入り前半戦のフル出場権を手にした。

「いい形で入れる」このオフはフェードに磨きをかけることが最優先事項。「最後のいいイメージをそのままに、スイングを固めるようにしたいですね」。シーズン中にはできない数をこなすことで自らの血肉としていく。「来年はスタートからしっかり戦える状況で臨みたい」。

逆に言えば、“しっかり戦える状況”で臨めるシーズンには楽しみしかない。「今はツアーのレベルが相当上がってきている。シード復帰はもちろん、優勝も狙っています。そのためには相当頑張らないといけません。結果でお世話になっている人たちに恩返しができるようにしたい」。22年は30歳になる節目の年。まだまだ老け込むわけにはいかない。