ゴルフ面では、「昨季はショットはよかったけど、パターのせいで流れに乗れない試合がたくさんあった」という反省から、グリーン上で過ごす時間を増やしている。昨季の平均パット数はパーオンホールが80位（1.8587）、1ラウンドあたりが70位（30.3049）。この数字の向上へ、目をつぶって打ったり、気持ちよく打った時にどれくらいの距離を転がるか測るなど、とにかくタッチを合わせる練習に精力を注いでいる。

翌年の出場権の確保が、シーズンの最後の最後に決まったことによる緊張感は2度と味わいたくない。「フルシードを獲って安心して来季を迎えたい」と、何かに追われることなくプレーするのがまずは22年の第一の目標だ。そしてその先に「1勝」を見据えている。165センチ、54キロの細身から繰り出されるドライバーショットは240ヤードを優に超える“細き飛ばし屋”が、足りなかった部分を補って3月の開幕戦に向かっていく。