「山崎さんたちに恥ずかしくない成績を見せなくちゃと思い、スイッチが入りました」
1カ月ほど身を入れて球を打っていなかっただけなのに、どう打っていたのか忘れてしまっていた。以前のように振れない自分に唖然としたという。救いの手を差し伸べたのは前コーチの青木翔氏だった。青木は万年2位と囁かれていた三ヶ島をメジャーの舞台で初優勝に導いている。
「スイングの動画を撮影して青木さんに見てもらいました。どこがどうなっているのか、的確に指摘をいただいて、私なりにスイングを調整して振れてきています。卒業する形で青木さんのもとを離れたのに、本当にいいコーチに出会えたと思います。初優勝したのがリコーカップ。22年のリコーカップにはディフェンディングチャンピオンとして出場しなければ。その場にいなくちゃ恥ずかしいですからね。やる気スイッチが入りました」
今年の日本女子ツアー開幕まで、残すところあとひと月。現在宮崎で、22年シーズンにタッグを組む佐々木裕史キャディと合宿を張っている。この後は、地元福岡へ移動してラウンド練習を重ねてから沖縄入りの予定だという。22年の目標は当然、昨シーズン18位だった賞金ランキングを上回ることだ。
毎日毎日、球を打ち続けるプロゴルファーだからこそ、ゴルフをやりたくなくなることはあるだろう。そんな話を聞くことも少なくない。仕事だからと単純に割り切れるものではないことも、われわれアマチュアゴルファーにだって想像できる。だが、そこからやる気を出すのは自分自身に他ならない。己がスイッチを入れるからこそ、強く前進できる心を手にすることができるのだ。三ヶ島はこの経験で、ひとまわりもふたまわりもメンタルを強くさせたに違いない。取材中の表情が、それを語っていた。(取材・文/河合昌浩)
1カ月ほど身を入れて球を打っていなかっただけなのに、どう打っていたのか忘れてしまっていた。以前のように振れない自分に唖然としたという。救いの手を差し伸べたのは前コーチの青木翔氏だった。青木は万年2位と囁かれていた三ヶ島をメジャーの舞台で初優勝に導いている。
「スイングの動画を撮影して青木さんに見てもらいました。どこがどうなっているのか、的確に指摘をいただいて、私なりにスイングを調整して振れてきています。卒業する形で青木さんのもとを離れたのに、本当にいいコーチに出会えたと思います。初優勝したのがリコーカップ。22年のリコーカップにはディフェンディングチャンピオンとして出場しなければ。その場にいなくちゃ恥ずかしいですからね。やる気スイッチが入りました」
今年の日本女子ツアー開幕まで、残すところあとひと月。現在宮崎で、22年シーズンにタッグを組む佐々木裕史キャディと合宿を張っている。この後は、地元福岡へ移動してラウンド練習を重ねてから沖縄入りの予定だという。22年の目標は当然、昨シーズン18位だった賞金ランキングを上回ることだ。
毎日毎日、球を打ち続けるプロゴルファーだからこそ、ゴルフをやりたくなくなることはあるだろう。そんな話を聞くことも少なくない。仕事だからと単純に割り切れるものではないことも、われわれアマチュアゴルファーにだって想像できる。だが、そこからやる気を出すのは自分自身に他ならない。己がスイッチを入れるからこそ、強く前進できる心を手にすることができるのだ。三ヶ島はこの経験で、ひとまわりもふたまわりもメンタルを強くさせたに違いない。取材中の表情が、それを語っていた。(取材・文/河合昌浩)