国内女子ツアーの新シーズン開幕まで、残すところあと1カ月ほど。試合がないのは寂しい限りだが、オフのトレーニング情報などから、どんなシーズンになるのかと思いを巡らせる楽しい時期でもある。そこで2020-21年シーズンの数字を参考にしながら、色々なスタッツで注目すべき選手を紹介。今季産休明けから復帰する大西葵の兄で、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏に今季の女子ツアーの行方を予想してもらった。

西郷真央は「トップからの“シットダウン”」で飛んで曲がらない【連続写真】

今回は最優秀選手を決めるメルセデス・ランキングについて。今季からシード基準になるほか、出場者が限られる各試合への出場資格決定にもかかわる同ランキングは、予選通過した選手の順位に応じて、大会の規模（3日間、4日間、国内メジャー、海外メジャー）で決められているポイントが付与される、というもの。今年からは賞金女王には複数年シードが付与されず、年間最優秀選手と呼ばれるメルセデス・ランキング1位の選手は4年のシードがもらえることとなった。大西氏はこのランキングについてどうみるのか。

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注目してほしいのは西郷真央さんです。間違いなく上に来ると思いますし、年間最優秀選手になる可能性は十分にあると思います。

まずはショット力をはじめとして総合力が非常に高いこと。みなさんもそうだと思いますが、僕も優勝していないことが不思議です。毎試合、本当にいい位置にいます。ただ、その上に稲見萌寧さんが異次元なプレーをした、とか鈴木愛さんがすごいイーグルを奪った、などのかみ合わせの部分。1つ勝つことができれば一気に何勝もできる選手だと思います。