そのNo.1の行方を占うと、やはり最有力は稲見萌寧さんになりそうです。20‐21年は、激戦の末に賞金女王タイトルを手にしましたが、メルセデスランキングは僅差で古江彩佳さんに1位の座を譲っています。

同ランキングは今季から色々と改定され、4日間大会や公式戦のポイントが割高になっています。さらに海外メジャーのポイントは通常の3日間大会の4倍。実力が反映されやすい形になっているだけに、稲見さんが実力を発揮できれば、No.1になる可能性は十分にあるでしょう。

22年の稲見さんは、序盤戦で思うような結果が出なくても、自信をもってプレーを続けることが大切です。大詰めの10月、11月にとても強いはずなので、それまで我慢しながら自分らしいゴルフを続けてください。

今年は追われる立場になり、周囲に人も増えるので自分のペースを守ることが大切。頭の中で色々なことをゴチャゴチャ考えすぎないのがポイントです。近寄ってくる人が多くなれば人間関係もややこしくなりますが、不安を持つのは禁物。負のスイッチが入らないように気をつけてください。「なるようにしかならない」と開き直るのが吉です。今年に入って新しいトレーナーさんと契約したそうですが、この方がいいサポートをしてくれるでしょう。

■“バクチ”を打ってでも勝機をつかみたい

次に強そうなのが原英莉花さんです。今年の原さんには“バクチ”をして欲しいところです。「この試合で勝負をする」というターゲットを決めて、そこに向かって準備してすべてをかけて戦う、というスタイルが向いています。