パター選びにも対応力が光った。初優勝の翌週に替えるなど、これまでもグリーンに応じてパターをチョイスしてきた西村が今大会で選んだのはオデッセイの「TRI-HOT 5K DW」。「すごくタッチが出しやすいパターで、うまく進んでくれています。コーライ芝だからなおさらいいと思って今週入れました。当たり負けがなくて、いいフィーリングです」。ショットが荒れるなかでも初日に「71」でまとめられたのは新兵器のおかげ。

「2日間気持ちがいいゴルフができている。集中して、最終日いい位置で迎えられたらうれしいです」。ルーキーシーズンにメジャーを含む4勝を挙げた小さな巨人。足りない部分をクレバーさでカバーして、首位を一気にとらえにかかる。（文・秋田義和）