藤田は今大会に18年連続で出場しているが、“夢にまでみた”ホールインワンをやっと達成することができた。「実は、本当に夢にみていたんです」。2013年大会の最終日、下川めぐみがおなじ17番ホールでホールインワンを達成したのをみて、夢に出てきたという。

「すごく覚えています。そのときは5番アイアンだったんですよ。この日よりも手前のピンポジで、大喜びしているっていう夢を一度見ています。（球筋は）フェードだったんです。きょうの感じに近かったです」。藤田の持ち球はドローだが、きょうはまさに夢と同じような弾道を描いた。

これで通算6回目のホールインワン達成。塩谷育代らに並ぶ最多記録タイとなった。「（最多記録も）頑張ります！でも2025年まで待ってください（笑）」。07年「日本女子オープン」でプロ初のホールインワンを記録してから、10年、13年、16年、19年と綺麗に3年おきに達成していることを指摘されていた藤田は、冗談めかしながら笑顔で締めた。（文・笠井あかり）

【通算ホールイワン達成回数・上位】
■6回
今堀りつ、高村博美、塩谷育代、城戸富貴、金萬壽、藤田さいき
■5回
鈴木美重子、島袋美幸、永井奈都、有村智恵