周囲には性格や姿がよく似ていると言われるらしい。「そんなに似とるかな。渋野がステップに出ていたころはよくご飯にも行っていました。いまでは上の人です。フフフ」と本人は話すが、気さくに方言を交えながら答えてくれる話し方や、まだぎこちなく浮かべている笑顔にも、どこか渋野を思い出させる共通点がある。
この日は同じ黄金世代で、同じく親交の深い同期の大里桃子とのペアリングだった。自身のインスタグラムにその内容を投稿すると、『そこに瀬令奈さんもおってええな』と渋野からはメッセージが。アメリカと日本で時差はあるものの、互いを気にしあっている。
このように饒舌に話を進めている木下だが、人見知りで緊張しい。「わたしは地味な子。カメラも嫌いで…。(きょうの白黒ウェアは)地味な服が好きだから」と親友とはまた違う、淡々と話す“木下節”も面白い。
そんな木下の飛躍のきっかけは1年前。高校のころから悩んでいたパッティングは、「50センチが遠く見えるようになった」と3パットが連発したことをきっかけに、思い切って“長尺パター”に変えたことからだった。
4試合連続予選落ちで迎えた21年9月の「ゴルフ5レディス」で実戦投入し「短いのと長いのを両方キャディバッグに入れて、短いの1回も使わなかった」と、一歩踏み出した。「(最初は)ダサいなって思っていたけど、入ればいいやって。フフフ」。いまではすっかり使いこなし、この日のビッグスコアにつながる相棒となった。ほかにも球筋をドローからストレート系にして、慣れてきたこともレコードタイのプレーには欠かせないピースの1つ。
「こんな位置にいることがないので、緊張はすると思うけど、いつも通りできたらいいですね。できなくても仕方ないという感じで(笑)」。渋野は19年の今大会で2位に入って弾みをつけると、2週後のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初優勝を挙げて一気にトップ選手への道を駆け上がった。親友を追いかけるように、木下も川奈から飛躍を遂げて見せる。(文・笠井あかり)
この日は同じ黄金世代で、同じく親交の深い同期の大里桃子とのペアリングだった。自身のインスタグラムにその内容を投稿すると、『そこに瀬令奈さんもおってええな』と渋野からはメッセージが。アメリカと日本で時差はあるものの、互いを気にしあっている。
このように饒舌に話を進めている木下だが、人見知りで緊張しい。「わたしは地味な子。カメラも嫌いで…。(きょうの白黒ウェアは)地味な服が好きだから」と親友とはまた違う、淡々と話す“木下節”も面白い。
そんな木下の飛躍のきっかけは1年前。高校のころから悩んでいたパッティングは、「50センチが遠く見えるようになった」と3パットが連発したことをきっかけに、思い切って“長尺パター”に変えたことからだった。
4試合連続予選落ちで迎えた21年9月の「ゴルフ5レディス」で実戦投入し「短いのと長いのを両方キャディバッグに入れて、短いの1回も使わなかった」と、一歩踏み出した。「(最初は)ダサいなって思っていたけど、入ればいいやって。フフフ」。いまではすっかり使いこなし、この日のビッグスコアにつながる相棒となった。ほかにも球筋をドローからストレート系にして、慣れてきたこともレコードタイのプレーには欠かせないピースの1つ。
「こんな位置にいることがないので、緊張はすると思うけど、いつも通りできたらいいですね。できなくても仕方ないという感じで(笑)」。渋野は19年の今大会で2位に入って弾みをつけると、2週後のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初優勝を挙げて一気にトップ選手への道を駆け上がった。親友を追いかけるように、木下も川奈から飛躍を遂げて見せる。(文・笠井あかり)