通常ならヘッドだけの交換でもおかしくないところだが、大会前の火曜日に届いたものをプロアマでテスト。迎えた初日にいきなり8バーディ発進し「新しい感覚で打てました。しなりを感じられて、打感が柔らかくなり、球も上がるようになりました」。即投入のアイアンで「大きなケガが減った」と、用具変更の“大きな賭け”が奏功。

なお、ドライバーは今季からテーラーメイド『ステルス』を使うが、彼女のシャフトを長くサポートするフジクラの担当者は待望の初優勝にお喜び。下記のように話していた。

「以前使っていた『569EVO6-S』より『NX50-S』の方が飛距離と操作性がアップしたため変更しました。高橋プロのティアップは低いのですが、コントロールしつつ必要な弾道高さをキープしてキャリーもしっかり出していける点も、好んで使ってくれている理由のひとつです。

プロになる前からサポートし、今ではヘッド含めクラブ全体の相談までしてくれるようになりました。今年から契約フリーとなり他社メーカーからのテスト依頼も増えましたが『私のスイングはフジクラで出来てる』と言ってくれるほど、信頼をおいてくれています」（フジクラ担当者）

試行錯誤のすえにたどり着いた初優勝。ここから流した悔し涙の分まで勝ち星を重ねていく。

【高橋彩華の優勝セッティング】
1W：テーラーメイド　ステルス（9.0°スピーダー NX 50 S）
3W：テーラーメイド　SIM2 MAX（15°スピーダー 569 EVO6 S）
5W：テーラーメイド　SIM2 MAX（18°スピーダー 661 EVO6 S）
4、5U：ブリヂストン　TOUR B JGR（22,25° ATTAS EZ370-75 S）
6I〜PW：ミズノプロ225（スチールファイバーi80cw S）
A、SW：タイトリスト ボーケイ SM8（50,54,58°　N.S.PRO 850GHneo S）
PT：テーラーメイド トラス TPコレクション
BALL：ブリヂストン TOUR B XS