しかし、高橋はそれを攻略できたと話す。「グリーン上でのタッチの出し方や、アプローチするときの順目逆目の判断が前よりもしっかりできるようになっていた、と(河戸氏が)話していました。スピンコントロールやアプローチの引き出しが多くなったことに驚いていましたね」。
武器となるショットでピンを果敢に攻めると、どうしてもグリーンを外してしまうことが多いが、高橋はそのようなシチュエーションに対処する武器をしっかり手にしていた。「攻めるということは、ミスしたときにカバーするディフェンス力を持っていないといけません。外してしまったときの練習が十分にできていたのでしょう」。ミスをカバーするための、グリーン周りの小技も光った。
■初優勝に対する高橋の執念
初日「63」のコースレコードタイで単独首位に立った高橋。2日目もトップの座を守り、最終日を迎えていたが、辻村には少し流れが悪かったように見えたという。
2日目の最終18番、パーオンできずにボギーでホールアウト。それを引きずるかのように、最終日の1番、2番ホールで連続ボギー発進となった。「日をまたいでの3連続ボギーは、気持ちを立て直すことは大変だったのでは」と辻村氏は分析する。
高橋自身も「また勝てないのかな」とプレッシャーに苦しんだというが、その後のリカバリーに辻村氏は拍手を送った。「立て直すことは大変だったと思います。それでも“負けてもいいから”と腹をくくってしっかりピンを狙っていました。執念が手繰り寄せた優勝だと思います」。続く3番では左6ヤードに切られたピンを果敢に狙い、1メートルにつけてバーディ。4番でも90ヤードから50センチにつけて、悪い流れを断ち切っていた。
武器となるショットでピンを果敢に攻めると、どうしてもグリーンを外してしまうことが多いが、高橋はそのようなシチュエーションに対処する武器をしっかり手にしていた。「攻めるということは、ミスしたときにカバーするディフェンス力を持っていないといけません。外してしまったときの練習が十分にできていたのでしょう」。ミスをカバーするための、グリーン周りの小技も光った。
■初優勝に対する高橋の執念
初日「63」のコースレコードタイで単独首位に立った高橋。2日目もトップの座を守り、最終日を迎えていたが、辻村には少し流れが悪かったように見えたという。
2日目の最終18番、パーオンできずにボギーでホールアウト。それを引きずるかのように、最終日の1番、2番ホールで連続ボギー発進となった。「日をまたいでの3連続ボギーは、気持ちを立て直すことは大変だったのでは」と辻村氏は分析する。
高橋自身も「また勝てないのかな」とプレッシャーに苦しんだというが、その後のリカバリーに辻村氏は拍手を送った。「立て直すことは大変だったと思います。それでも“負けてもいいから”と腹をくくってしっかりピンを狙っていました。執念が手繰り寄せた優勝だと思います」。続く3番では左6ヤードに切られたピンを果敢に狙い、1メートルにつけてバーディ。4番でも90ヤードから50センチにつけて、悪い流れを断ち切っていた。