これも、ミンジーのプレーが発想の始点だ。もともと低い球を得意としている天本だったが、硬くて速いグリーンで、球を止めきれない悩みを抱えていた。そんなときにミンジーのプレーを見て、「こういう止め方をすればいいんだ」とピンとくるものが。そしてすぐに高い球を打つ練習に取りかかった。
「ボールの位置(を変えること)とアドレス。少しフェースを立てるのと、スタンダードと、ちょっと開き目で構えるのと」というのが天本の打ち分け方で、スイングを変えることはしない。そしてミンジーから得た発想を、具体化するうえで、師匠の伊澤利光の存在が大きかった。
福岡県出身の天本は、高校時代から同じ県に住む伊澤とラウンドし、そのなかで技術を学んできた。そしてそれは今も変わらない。「わからないことがあれば相談してます。打ち分け方も詳しくわからなかったので、最初は伊澤さんに教えてもらって。それでイメージとミックスして、自分のなかでいいように取り入れています」。現在の“世界ランク4位”のエキスと“キング・オブ・スイング”の方法論が、この日のプレーにも生きた。
1998年度生まれの黄金世代は、「私からすればツアーでの先輩。でもその反面、同級生なのですごく刺激も受けています。負けないようにということではないけど、しっかり自分のペースで上がっていけたら」と先に見える多くの背中を追いかけていく。そしてそのために、影響を受ける2人から多くのものを学んでいくことになる。(文・間宮輝憲)
「ボールの位置(を変えること)とアドレス。少しフェースを立てるのと、スタンダードと、ちょっと開き目で構えるのと」というのが天本の打ち分け方で、スイングを変えることはしない。そしてミンジーから得た発想を、具体化するうえで、師匠の伊澤利光の存在が大きかった。
福岡県出身の天本は、高校時代から同じ県に住む伊澤とラウンドし、そのなかで技術を学んできた。そしてそれは今も変わらない。「わからないことがあれば相談してます。打ち分け方も詳しくわからなかったので、最初は伊澤さんに教えてもらって。それでイメージとミックスして、自分のなかでいいように取り入れています」。現在の“世界ランク4位”のエキスと“キング・オブ・スイング”の方法論が、この日のプレーにも生きた。
1998年度生まれの黄金世代は、「私からすればツアーでの先輩。でもその反面、同級生なのですごく刺激も受けています。負けないようにということではないけど、しっかり自分のペースで上がっていけたら」と先に見える多くの背中を追いかけていく。そしてそのために、影響を受ける2人から多くのものを学んでいくことになる。(文・間宮輝憲)