＜ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ　初日◇5日◇茨城GC西C（茨城県）◇6680ヤード・パー72＞

久々に銀メダリストの笑顔が多い一日となった。3つのバーディを奪ってボギーは1つ。稲見萌寧は2アンダー・7位タイと上々の立ち上がりを見せた。

稲見萌寧がルーキーの裏からひょっこり【写真】

好発進の要因は「今年一番」と言い切れるほどのドライバーショット。「安定していてフェアウェイから打てた」とラフが長い茨城GC西Cの攻略に一役買った。

そのドライバーは今週急きょシャフトを変更。2週前の「フジサンケイレディスクラシック」で賞金女王戴冠時に使用していたものに戻したが、今大会から日本シャフトの『N.S.PRO Regio Formula M+ TYPE 55』の硬さSを投入。これがハマった。「私は左のミスが嫌なのですが、今までのものよりもより左にいかなくなりました」。この日はフェアウェイを外したのはわずかに2度。今季のフェアウェイキープ率68.1818％（40位）から飛躍的に向上した。

さらにこの日は2度もチップインをするなどアプローチも安定。「耐えることができた」と攻守が冴えて、このスコア。「調子はまだその日変わりですが、いいイメージを持って冷静に安全圏から攻めていきたいですね」。今大会開幕を前に昨年帯同していたトレーナーと“復縁”したことを発表、「1つ不安が無くなった」と話していた。体の問題に続きティショットも光が見えてきた女王。反撃の準備は整いつつある。（文・秋田義和）