「印象に残っているのは、彼女が国体のメンバーに選ばれ、公欠をとって合宿に参加するはずだったときのことです。ある事情でその合宿が中止になったんです。普通の生徒なら公欠なのでこれ幸いとばかりにどこかのゴルフ場へ行ったりして、学校には来ないんですが、渡邉は学校に来ていましたね」と驚いた記憶があるという。
聞けば、学校に来きて友達とコミュニケーションをとるのが楽しかったらしく、ゴルフ部の試合以外では公欠をとることもなかったとのこと。「渡邉が個人でプロのトーナメントに出場することが少なかったのも、学校を休みたくなかったのでしょう」。渡邉はオレンジ色を好むが、埼玉栄の学校カラーがオレンジであることも“栄愛”の強さがうかがえる。
■団体戦の重圧がかかる中でもしっかりと結果を残していた
当時から同校では練習の際、専門のトレーナーが来て選手がヘロヘロになるまでハードトレーニングを行っていた。渡邉も当然参加するので、帰宅するのは夜の10時を過ぎていたという。
「足がつりそうになるぐらい鍛えていたと思いますが、トレーニングの大切さをそのときに分かったんだと思います。だからこそ、プロになってもトレーニングを続けているし、結果も出しているのではないでしょうか」と橋本氏。確かに、ツアーでも指折りの飛ばし屋といえる渡邉だがその基礎がつくられたのは高校時代だったのかもしれない。
個人競技であるゴルフだけに、個人戦での成績を重視するジュニアは少なくないが、こと渡邉に関しては違っていたという。「入学当初から、『自分は個人戦よりも団体戦で優勝したいんです』と言っていましたね。その言葉どおり、3年の全国大会で優勝しましたが、主将ではなかったもののゲームキャプテンとしてチームを引っ張っていました」。学生競技ならではの団体戦。個人戦にはない独特のプレッシャーを感じる一方で、勝ったときの喜びは個人戦の何倍にもなる。渡邉は仲間との戦いに力を注いでいたという。
聞けば、学校に来きて友達とコミュニケーションをとるのが楽しかったらしく、ゴルフ部の試合以外では公欠をとることもなかったとのこと。「渡邉が個人でプロのトーナメントに出場することが少なかったのも、学校を休みたくなかったのでしょう」。渡邉はオレンジ色を好むが、埼玉栄の学校カラーがオレンジであることも“栄愛”の強さがうかがえる。
■団体戦の重圧がかかる中でもしっかりと結果を残していた
当時から同校では練習の際、専門のトレーナーが来て選手がヘロヘロになるまでハードトレーニングを行っていた。渡邉も当然参加するので、帰宅するのは夜の10時を過ぎていたという。
「足がつりそうになるぐらい鍛えていたと思いますが、トレーニングの大切さをそのときに分かったんだと思います。だからこそ、プロになってもトレーニングを続けているし、結果も出しているのではないでしょうか」と橋本氏。確かに、ツアーでも指折りの飛ばし屋といえる渡邉だがその基礎がつくられたのは高校時代だったのかもしれない。
個人競技であるゴルフだけに、個人戦での成績を重視するジュニアは少なくないが、こと渡邉に関しては違っていたという。「入学当初から、『自分は個人戦よりも団体戦で優勝したいんです』と言っていましたね。その言葉どおり、3年の全国大会で優勝しましたが、主将ではなかったもののゲームキャプテンとしてチームを引っ張っていました」。学生競技ならではの団体戦。個人戦にはない独特のプレッシャーを感じる一方で、勝ったときの喜びは個人戦の何倍にもなる。渡邉は仲間との戦いに力を注いでいたという。