「菅沼自身もゴルフをやりたくなかったこともあり、3カ月ほどクラブを握らなかったと思います。ただ、私もなんとかしてあげたいと思い、メンタル的な話をして、ようやくやる気になってくれました。その後、日本ジュニアで優勝し、初めてプロを目指すようになったんです」と振り返る。
■淡々とプレーする菅沼は天真爛漫で愛されキャラ
ただ、その「日本ジュニア」も楽に勝てたわけではなかった。最終日前夜は2位に4打差をつけていながらも、緊張のあまり寝ることができなかった。「(菅沼が)『どうしたらいいですか?』って聞いてくるので、簡単だよ、寝なければいいんだと答えました。目を閉じて横になっているだけでも体が休まるから大丈夫だとね」と橋本氏。さらに、プレッシャーに慣れることが大切だと説き、その上で「ここまできたらタイトルを取りにいきなさい」と気合いを入れたという。
最終日は後半崩れて長野未祈に並ばれたが、最終18番パー4でボギーを叩いた長野に対し、菅沼はパーセーブしたことで、辛くも1打差で勝利することができた。「崩れながらも後半耐え抜いたことがよかったんでしょう」と目を細めた。病気のことがあったからこそ、よけいに感慨深かい勝利だった。
トーナメントでは淡々とプレーする菅沼だが、そのスタイルは高校時代から変わっていないという。ただ、練習ではお茶目なところもあり、橋本氏に「先生、私のスイングを見て下さいよ、どうですか?」と無邪気に話しかけてくるタイプだったとのこと。「天真爛漫というか、性格がかわいい子で、皆から愛されるキャラでしたね」と懐かしむ。今でも、電話やメールなどでいろいろと相談してくるらしいが、病気に負けず、昨シーズンは念願のシード権を獲得したことにホッと胸をなで下ろしていた。
■菅沼菜々
すがぬま・なな/2000年2月10日生まれ、東京都出身。身長158センチ。高校3年時の日本ジュニアでは、稲見萌寧や1学年下の西村優菜や吉田優利らを抑えて優勝。高校卒業した翌年の2018年にプロテスト合格。ツアー参戦実質1年目の19年は賞金ランキング62位。20-21年シーズンは同47位で初シードを獲得。今季は「ヤマハレディースオープン葛城」3位タイなどトップ5入り3回。
■淡々とプレーする菅沼は天真爛漫で愛されキャラ
ただ、その「日本ジュニア」も楽に勝てたわけではなかった。最終日前夜は2位に4打差をつけていながらも、緊張のあまり寝ることができなかった。「(菅沼が)『どうしたらいいですか?』って聞いてくるので、簡単だよ、寝なければいいんだと答えました。目を閉じて横になっているだけでも体が休まるから大丈夫だとね」と橋本氏。さらに、プレッシャーに慣れることが大切だと説き、その上で「ここまできたらタイトルを取りにいきなさい」と気合いを入れたという。
最終日は後半崩れて長野未祈に並ばれたが、最終18番パー4でボギーを叩いた長野に対し、菅沼はパーセーブしたことで、辛くも1打差で勝利することができた。「崩れながらも後半耐え抜いたことがよかったんでしょう」と目を細めた。病気のことがあったからこそ、よけいに感慨深かい勝利だった。
トーナメントでは淡々とプレーする菅沼だが、そのスタイルは高校時代から変わっていないという。ただ、練習ではお茶目なところもあり、橋本氏に「先生、私のスイングを見て下さいよ、どうですか?」と無邪気に話しかけてくるタイプだったとのこと。「天真爛漫というか、性格がかわいい子で、皆から愛されるキャラでしたね」と懐かしむ。今でも、電話やメールなどでいろいろと相談してくるらしいが、病気に負けず、昨シーズンは念願のシード権を獲得したことにホッと胸をなで下ろしていた。
■菅沼菜々
すがぬま・なな/2000年2月10日生まれ、東京都出身。身長158センチ。高校3年時の日本ジュニアでは、稲見萌寧や1学年下の西村優菜や吉田優利らを抑えて優勝。高校卒業した翌年の2018年にプロテスト合格。ツアー参戦実質1年目の19年は賞金ランキング62位。20-21年シーズンは同47位で初シードを獲得。今季は「ヤマハレディースオープン葛城」3位タイなどトップ5入り3回。