＜リゾートトラストレディス　2日目◇27日◇メイプルポイントゴルフクラブ（山梨県）◇6580ヤード・パー72＞

悪天候の影響で第2ラウンドは日没サスペンデット。27日にホールアウトした60人のうちベストスコアとなる6バーディ・ノーボギーの「66」をマークした辻梨恵が、53位タイから暫定8位タイに急浮上した。

辻梨恵がドレスに着替えたら…【写真】

ショットの出来はほぼ完璧だった。「ティショットはほとんどフェアウェイで、パーオン率は100パーセント。あんまりないですよね」と、自身の記憶でも少ない18ホールすべてパーオンに成功。「昨日と調子は変わらないのですが、チャンスについたところでパットが入ってくれました」。15番は10メートルと長い距離を沈めたが、多くは3メートル以内のバーディチャンスをモノにした。しかし、4つのパー5はすべてパー。「10アンダーぐらい出てもおかしくなかった（笑）」。内容で“余力”を残しての「66」だ。

2013年にプロ転向した辻は、優勝経験こそないもののショット力を武器に16年から2年連続でシード権を獲得。18年以降もほぼフル参戦してきたがシード権には手が届いていない。プロ転向後、QTを受験しても例年は翌年の出場権を獲得できる位置をほぼキープしていたが、昨年末のQTは自己ワーストの157位に終わった。

QT上位選手の出場可否次第でかろうじて下部のステップ・アップ・ツアーに出場できる順位だが、「当時は試合に出られるのか分からず、どうしよう…」と終わった直後は迷いもあった。それでも「ゴルフが好きだったので、イチからやり直すチャンスかなと思いました」。オフは3回の合宿を行い、朝から夕方まで例年以上にボールを打った。