疲れの出る後半はスイングのバランスを崩しやすくなるが、「最後の方は構えだけでも浮かないように意識しました」。第3ラウンドはフェアウェイキープ、パーオンともに逃したのは1ホールだけと、疲労がピークを迎えた後半もショットは安定していた。

最終日は久しぶりに優勝を狙える位置でのプレーとなる。「（優勝を）意識してラウンドしてもどうなんだろうというのはあるので、1つずつ、自分のやるべきことをこなすだけです。それが結果につながるかどうかだと思います」。標高は400メートル近くあり、平地よりも少し飛距離が出やすいというが、練習ラウンドから距離感のアジャストもできている。今の自分と優勝までの距離は、どれぐらいなのか。残りの1ラウンドで分かりそうだ。（文・小高拓）