人によっては賞金女王を獲得したことでプレッシャーを感じているのではないかと考えるかもしれませんが、プレッシャーを感じない人が賞金女王のタイトルを獲得できるのでしょうか。私は常に自分に対してプレッシャーをかけ続けていましたし、そこから逃れたいと思ったことはありません。

私はデビューしたときから「前年以上の成績を残す」と明言していたので、練習にも励むし、結果を残せたんだと思います。仮に前年以上の目標を残せなかったとしても、またその翌年頑張ればいいだけです。高い目標を掲げるからこそモチベーションが上がりますし、ツアープロとして戦っている意味があるんだと思います。

パッティングの調子が上がり、ショットとかみ合うようになれば、ここから一気に勝ち星を増やすことだってあり得ます。今のところ強さを発揮しているのは西郷真央だけなので、稲見が巻き返すチャンスは十分あるでしょう。


■古閑美保
こが・みほ/1982年7月30日生まれ、熊本県出身。身長167センチ、2001年プロ転向。03年にヨネックスレディスでツアー初優勝を遂げるなど、年間2勝を挙げて賞金ランキング3位。08年には年間4勝を挙げて賞金女王戴冠。29歳になった11年、シード権保持していたがツアー引退。ツアー通算12勝。21年からGMOインターネットグループのアンバサダーに就任