幸い、気候が暖かくなってきたことで、腰の痛みはそれほどでもない。ただ、練習ラウンドでは脱力してイメージどおりのスイングをできるのだが、いざ試合となると難しいという。「完成を100としたら、練習ラウンドでは70ぐらいですね。試合だとゼロに近いです。なんとか40ぐらいが続く感じにはしたいのですが……」。

目先の結果よりも、未来を見据えてのスイング改造になる。プロテストに合格して以来、比較的順調にきていた原のツアープロ人生。昨シーズン、公式戦で2度の優勝を飾っているため、5年シードもある。活躍を期待するファンにとっては辛いかもしれないが、“急がば回れ”も悪くない。「もしも今シーズン中に結果を出せるようになったら、予想以上に私が頑張ったと思ってください」と原。その目には必ず調子を上げて見せるという決意が感じられた。（文・山西英希）