■傾斜の攻略ポイントは、山下美夢有の“軸”にアリ
では、4日間のパーオン率は56/72(77.8%)で全体2位の数字を記録した山下はどうだったのか。傾斜地からのショットについて、辻村氏は山下のスイングをこのように分析する。
「山下さんの強みはスイングがシンプルなことです。そして傾斜から打つために大切なのは“軸”。山下さんは傾斜に軸を合わせてバランスよく立ち、その軸を崩さないまま、腰と肩が平行に回って打つことができます。スイングの“シンプル度”と“バランス度”はトップクラスです」(辻村氏)
フラットなライからのショットの精度が高いことに加え、足場に傾斜があるような打ちにくい“イレギュラー”なライからでもピンを狙うことができる山下。この強さは、「体の軸が傾かないというバランスの取れたシンプルなスイング」から生み出されていると辻村氏は話す。現に山下も優勝会見で「疲れてくると軸がブレてくるので、意識してプレーしていました」と明かしており、“軸”はスイング修正のチェックポイントのひとつだった。
そしてその“軸”を支えるポイントとして、辻村氏は山下のある動作に注目した。「構えたときに足をパタパタとさせるワッグルを行っています。手だけでワッグルをする選手は多いですが、山下さんは足裏を動かして、軸の位置や傾斜に対する重心を取っています。これでリズム感も作れますし、山下さんのリズムは構えたときから始まっていますね」。この足を動かすワッグルは、リズムを生み出すのはもちろんのこと、傾斜に合った“軸”を作り出しているのだ。
■パッティングのフィニッシュに垣間見えた自信
では、4日間のパーオン率は56/72(77.8%)で全体2位の数字を記録した山下はどうだったのか。傾斜地からのショットについて、辻村氏は山下のスイングをこのように分析する。
「山下さんの強みはスイングがシンプルなことです。そして傾斜から打つために大切なのは“軸”。山下さんは傾斜に軸を合わせてバランスよく立ち、その軸を崩さないまま、腰と肩が平行に回って打つことができます。スイングの“シンプル度”と“バランス度”はトップクラスです」(辻村氏)
フラットなライからのショットの精度が高いことに加え、足場に傾斜があるような打ちにくい“イレギュラー”なライからでもピンを狙うことができる山下。この強さは、「体の軸が傾かないというバランスの取れたシンプルなスイング」から生み出されていると辻村氏は話す。現に山下も優勝会見で「疲れてくると軸がブレてくるので、意識してプレーしていました」と明かしており、“軸”はスイング修正のチェックポイントのひとつだった。
そしてその“軸”を支えるポイントとして、辻村氏は山下のある動作に注目した。「構えたときに足をパタパタとさせるワッグルを行っています。手だけでワッグルをする選手は多いですが、山下さんは足裏を動かして、軸の位置や傾斜に対する重心を取っています。これでリズム感も作れますし、山下さんのリズムは構えたときから始まっていますね」。この足を動かすワッグルは、リズムを生み出すのはもちろんのこと、傾斜に合った“軸”を作り出しているのだ。
■パッティングのフィニッシュに垣間見えた自信