いちばん苦労したのは「ラフも深いし、気を抜けないピンポジションというのもありますが、パー3ホールをオナーで打ったときに、風の読みが本当に難しかったです。4番と9番がオナーだったのですが、4番（実測距離160ヤード）では飛距離的にはグリーン奥狙いの4番UTで打ったのですが、はるか手前のエッジぎりぎりにやっと乗ったくらいだったのでビックリしました」と、想像以上の影響を受けた。

初日終了後は「今シーズン前半戦はトップ10に入ることができず、突き詰めすぎて自分を許せなくなっていました。それを楽しくプレーをすることに意識を変えたら成績がついてきました」と話していた。想像を超えた風が吹く厳しい状況となった2日目。「楽しくプレーはできたか」を問われると、「毎ホール、毎ショット、帽子が飛ばされそうになるくらいの風で、楽しいかといわれると苦しいシーンが多かったように思います。でも、同伴プレーヤーといいショットが出たときには盛り上げ合っていました。それがよかったのではないかと思います」と風対策を打ち明ける。

前週の「ニチレイレディス」では8位タイに入り、今シーズン初のトップ10入り。それを上回る成績を十分狙える好位置での決勝ラウンド進出となったわけだが、「風がきょう以上に強くなるとも聞いています。しっかりパーを重ねて、チャンスが来たらバーディを獲っていきます」と、気負わず風と向き合うという。残り2日間、どんなゴルフを見せるのか。久しぶりの優勝争いを演じることができるのか。2018年「樋口久子 三菱電機レディス」以来のツアー4勝目は手が届くところまできている。（文・河合昌浩）