初日は小雨がパラついたが、2日目と3日目は強風の晴天。それでもフェードボールが奏功
して、初日イーブンパー・61位タイ、2日目は2アンダーで回り9位タイ、そして3日目は1アンダーでトータル3アンダー・3位タイとじわりじわりと順位を上げてきた。

「いきなり持ち球を変えることは、失敗するのは怖いけど、どっちみち怖いならやろうと決めました。ミスが怖くなってボールをつかまえにいく動きが強く出てしまうほうが、もっと怖いんです。フェードボールはつかまえて逃がすイメージがあるので、私の中では振りやすいです」

逃げ球ではないが、調子を落としてからはフェードボールを使うことはあったという。ドローヒッターは、自分からボールをつかまえにいってチーピンが出るのを嫌う。ボールがどこまでも左へ飛び、抑えが効かない球になるからだ。

さて、あすは最終日最終組を首位のささきしょうこ、単独2位の金田久美子と回る。

「こんな好位置で最終日を回れるとは思っていなかったので、どうやっていこうとか考えていませんでした。あすも風が吹くのであれば、きのうときょうのラウンドは間違っていなかったので、決め打ちをして耐え抜いて一打を大事にして回りたいと思います。優勝したい気持ちはもちろんありますし、自分から取りにいきたい気持ちもあります。だからといって自分から伸ばせていけるコースセッティングではないので、そこは気持ちをぐっと抑えてチャンスが来るのを待ちたいと思います」

永井の耐えるゴルフ、しっかり見届けよう。（文・河合昌浩）