プロゴルファーとプロキャディの関係であれば、どちらもプロフェッショナルとしての領域があります。戦略はキャディに任せて、プレーヤーは球を打つだけ、などということは、本来、起こりうる話ではないと私は思います。
プロであれば、プレーヤーが技術的にいろいろな打ち方を習得していくのは当たり前のこと。それと同じように、キャディもプロなら、あらゆる手段を使って情報をできるだけ多く集めて、求められた時に提供する。これが基本です。プレーヤーの体調やメンタルを上手にフォローすることができれば、パフォーマンスはさらに上がります。結果に結びつけば、プレーヤーもキャディも稼げるというわけです。
プロ同士、それぞれの仕事をしっかりこなすのは大前提。その上でコミュニケーションの相性がどうか、という話になります。ゴルフはメンタルと密接な関係がある繊細なスポーツ。プロの世界は特にそうです。お互いがプロであれば、コミュニケーションは大切な部分ではないでしょうか。ハウスキャディやアルバイトの方の場合も、どこまで求めるかはケースバイケースかもしれません。けれども、トーナメントの舞台に立つプロ同士であれば、『プレーヤー』と『キャディ』、という立場をお互いにしっかりと意識しなくてはなりません。
今の女子ツアーのように、若いプレーヤーが多いと、キャディのほうが年上でツアーでの経験が豊富ということは珍しくありません。プレーヤー側がキャディの意見を求めることも当然あるでしょう。けれども、どちらも忘れてはいけないのは、あくまでもプレーヤーが主体になって情報や意見を求め、決断をしていくということです。
一言でいえば「プレーしているのは誰?」ということになります。キャディがプロフェッショナルとして集めた情報を受け取り、プレーヤーはそれを整理してジャッジ。イメージした球を打つ。その結果がよければ楽しくゴルフができるはずです。それこそがゴルフの一番の醍醐味ではないでしょうか。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
プロであれば、プレーヤーが技術的にいろいろな打ち方を習得していくのは当たり前のこと。それと同じように、キャディもプロなら、あらゆる手段を使って情報をできるだけ多く集めて、求められた時に提供する。これが基本です。プレーヤーの体調やメンタルを上手にフォローすることができれば、パフォーマンスはさらに上がります。結果に結びつけば、プレーヤーもキャディも稼げるというわけです。
プロ同士、それぞれの仕事をしっかりこなすのは大前提。その上でコミュニケーションの相性がどうか、という話になります。ゴルフはメンタルと密接な関係がある繊細なスポーツ。プロの世界は特にそうです。お互いがプロであれば、コミュニケーションは大切な部分ではないでしょうか。ハウスキャディやアルバイトの方の場合も、どこまで求めるかはケースバイケースかもしれません。けれども、トーナメントの舞台に立つプロ同士であれば、『プレーヤー』と『キャディ』、という立場をお互いにしっかりと意識しなくてはなりません。
今の女子ツアーのように、若いプレーヤーが多いと、キャディのほうが年上でツアーでの経験が豊富ということは珍しくありません。プレーヤー側がキャディの意見を求めることも当然あるでしょう。けれども、どちらも忘れてはいけないのは、あくまでもプレーヤーが主体になって情報や意見を求め、決断をしていくということです。
一言でいえば「プレーしているのは誰?」ということになります。キャディがプロフェッショナルとして集めた情報を受け取り、プレーヤーはそれを整理してジャッジ。イメージした球を打つ。その結果がよければ楽しくゴルフができるはずです。それこそがゴルフの一番の醍醐味ではないでしょうか。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。