＜ニッポンハムレディスクラシック　3日目◇9日◇桂ゴルフ倶楽部（北海道）◇6763ヤード・パー72＞

予選2日間を5アンダー10位タイで終えて決勝に駒を進めた小祝さくらが、前半のハーフをボギーなしの4バーディで回り、首位を独走する西村優菜を猛追。地元・北海道のファンが固唾をのんで見守る中、ハーフを折り返した後半12番パー4でティショットをOB。まさかのトリプルボギーを叩き、順位を大きく後退させた。

小祝さくらがキツネダンスを披露！

「OBからの3パットでした。その後もバーディチャンスがふたつほどありましたが、外してしまい悪い流れを変えることができませんでした」と振り返った。

OBは出球から左に出るミスショット。フェード打ちにスイングを改造している小祝にとっては、逆球のミスだけに大きな悔いとなる。ラウンド中に心の揺れようを外に出さない小祝だが、さすがにパッティングに影響が出たという。

「前半はパターが入ってくれていたんです。それがトリプルボギーのホールでは、2メートルのパッティングが入らずの3パット。そこからパターもおかしくなりました」

初日26だったパット数も、この日は30。転がりがよくなったと言っていた今週から使い始めたオデッセイ『トリプルトラック テン』も、揺れるメンタルには抗いようがなかった。

ゴルフはメンタルのスポーツなのだと改めて認識させられたが、最終日に小祝がどう立て直してくるのか見守りたい。それにしても、小祝も大会が始まる前に言っていたが「地元優勝は難しい」ということなのだろうか。（文・河合昌浩）