どちらの試合に照準を合わせているのかを問うと、「いま合わせるべきはエビアンだと考えています。AIG女子オープンは（エビアンの）2週後なので、その間にAIGに向けて調整をします」との回答。

2015年には「エビアンジュニアカップ」に出場。コースは経験済みだが、「練習ラウンドでホールインワンをやったことは覚えているんですが、あまりコースのことは覚えていません」と、苦笑い。

AIG女子オープンについては「グリーンが違うと思うので、早めにタッチを合わせたい。（開幕前の）日曜日からラウンドができれば、チェックしながら回りたいと思います。あと、出発前に（師匠の）ジャンボ邸に行くつもりなので、（シニアの）先輩方からミュアフィールドのことをお聞きしたいとも思っています」と話した。

用具については「リンクス対策として、手元がしっかり目の少しハードなアイアンのシャフトを試してはいます。ドライバーについては、今週しっかり距離が出ていたので、あえて替える必要はないかなと今は思っています」という。

今季の米メジャー2試合に出場して「全米女子オープン」では44位タイ、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」は30位タイの成績だった西郷。「向こうで戦うのなら、上位で戦いたい。でも、まだ自分はそのレベルではないと感じました。レベルをしっかり上げてから戦いたい。そのためには準備が必要」と話していたが、欧州のメジャー2試合でどんな戦いを見せてくれるのか。今季11試合中5勝を挙げている日本のエースの活躍に期待は高まる。

渡欧後の日本ツアー復帰戦は、8月19日開幕の「CAT Ladies2022」となる。（文・河合昌浩）