そして今年の前半戦、木下プロにスポットライトが当たる試合がありました。快進撃を続け、初の最終日最終組入りを果たした4月の「フジサンケイレディス」です。このとき、私は会場には入ってなかったのですが、東京でそのプレー・結果とともに、コメントにも注目していました。
『63』を出して2位に浮上した2日目。白と黒のウェアを着てプレーした理由を聞かれると、「地味な色が好きなんです。あすも地味に」という回答で報道陣の笑いを誘う。また渋野プロに似ていると言われると、「めっちゃ言われるけど、そんな似とる?(渋野が契約する)PINGの帽子を被ったらヤバイですかね?(笑)」など、その“絶口調”ぶりも伝わってきました。
もちろんプレー面でも、着実に階段を登っています。下部ツアーでは19年の「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」で初優勝。OTランク9位で迎えた今季はトップ10に2度入り、第1回リランキングも15位で突破しました。今後のレギュラー出場権もガッチリつかんでいます。
18年のプロテスト合格直後に渋野プロと木下プロに対談をしてもらったALBA.Netのルーキー企画では、のちの全英女王が「中学校のとき、めっちゃ上手くて。(木下は)雲の上の存在だった」とポツリこぼすシーンもありました。高校時代からのパターイップスで苦しんだ時期も長かったですが、その地力は折り紙つき。試行錯誤の末、現在は「ダサいかなって抵抗はあったけど、入ればいいか」と、女子では珍しく長尺パターを使っていますが、これも一つの個性になりつつあります。
今年のフジサンケイでは、高橋彩華プロが初勝利を挙げました。実はその瞬間、優勝した同学年のもとに真っ先に駆け寄り、まるで自分が勝ったかのような笑顔で祝福したのが木下プロでした。その翌週に行われた「パナソニックオープンレディース」会場では、「(前半で)4つ落としちゃったので、最後のほうは(高橋プロを)応援してました(笑)」と明るくその時のことを振り返ってくれました。
スイングも、性格も、使う道具も個性的。これはプロにとって重要な要素の一つなのは言うまでもありません。木下プロが今後“一番目立つ試合”を迎えた時、どんな“ あやたん節”が飛び出すのか? みなさんも、ぜひチューモクを!(文・間宮輝憲)
『63』を出して2位に浮上した2日目。白と黒のウェアを着てプレーした理由を聞かれると、「地味な色が好きなんです。あすも地味に」という回答で報道陣の笑いを誘う。また渋野プロに似ていると言われると、「めっちゃ言われるけど、そんな似とる?(渋野が契約する)PINGの帽子を被ったらヤバイですかね?(笑)」など、その“絶口調”ぶりも伝わってきました。
もちろんプレー面でも、着実に階段を登っています。下部ツアーでは19年の「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」で初優勝。OTランク9位で迎えた今季はトップ10に2度入り、第1回リランキングも15位で突破しました。今後のレギュラー出場権もガッチリつかんでいます。
18年のプロテスト合格直後に渋野プロと木下プロに対談をしてもらったALBA.Netのルーキー企画では、のちの全英女王が「中学校のとき、めっちゃ上手くて。(木下は)雲の上の存在だった」とポツリこぼすシーンもありました。高校時代からのパターイップスで苦しんだ時期も長かったですが、その地力は折り紙つき。試行錯誤の末、現在は「ダサいかなって抵抗はあったけど、入ればいいか」と、女子では珍しく長尺パターを使っていますが、これも一つの個性になりつつあります。
今年のフジサンケイでは、高橋彩華プロが初勝利を挙げました。実はその瞬間、優勝した同学年のもとに真っ先に駆け寄り、まるで自分が勝ったかのような笑顔で祝福したのが木下プロでした。その翌週に行われた「パナソニックオープンレディース」会場では、「(前半で)4つ落としちゃったので、最後のほうは(高橋プロを)応援してました(笑)」と明るくその時のことを振り返ってくれました。
スイングも、性格も、使う道具も個性的。これはプロにとって重要な要素の一つなのは言うまでもありません。木下プロが今後“一番目立つ試合”を迎えた時、どんな“ あやたん節”が飛び出すのか? みなさんも、ぜひチューモクを!(文・間宮輝憲)