上りのラインならその地点はカップ寄り、もしくはカップの奥になる。下りならカップの手前になる。その地点まで真っすぐ打つイメージでタッチとラインが合ってくる。カップの反対側から見ることでそのイメージが出しやすくなるとも教わった。

今までの上野は「ラインのイメージをして上りは強めとか何となく、ザックリをしたイメージで打っていました。以前は外れるとラインの読みに自信がなくなったり、出球が真っすぐ出ているのか不安になってストロークもブレます。結局分からなくなってパニックのままラウンドしていました」。

青木に伝授してもらった読み方を実践すると「まだ完璧ではないけど、やってみたらよかったです。思った通り曲がってくれると読みが合ってくるし、タッチも合ってきます。今日は自信をもって打てていました」。

この日のパット数は「27」と全体2位タイ。2週間前までの悩みをぬぐい去り、6バーディ・1ボギーの「67」をマークした。「（最終18番で）もったいないボギーを打ってしまった。明日からは少なくして、1打1打集中していきたい」。プロ2年目、まずは初シードに向けてまい進する。（文・小高拓）