「食べて寝れば疲れはとれます。食べないとダメ。寝るのもそうですが、めちゃくちゃ食べるようにしています。今は食べられているので大丈夫。資生堂のときのほうが食べられませんでした。暑さに体が慣れてきたのだと思います」と暑さ対策は食事にあるという。

暑さで疲れていると食欲が落ちやすいが、「ごはんと味噌汁とおかずといったように、しっかり食べることができないので、つけ麺を食べるとかメニューを変えています」と稲見流の工夫も教えてくれた。

ツアーの連戦は、考えている以上に体力を消耗する。2008年賞金女王の古閑美保は、現役時代に吐いても食べ続けてエネルギーを補給していたというエピソードもあるほどだ。食べることも、戦い続けるために必要不可欠だということだ。

あす29日、稲見は23歳の誕生日を迎える。特に誕生日のイベントは考えていないというが、「練習ラウンドのときは、誕生日に予選落ちをしたらかっこ悪いなと思っていました。いい雰囲気であすを迎えることができます」と22歳での最終ラウンドを喜び、「ひとつでもスコアを伸ばしたいという思いは、いつもあります。今大会はバーディ合戦になると思うので、あすからもしっかり伸ばしていきたいです」と続け、勝利に対するアスリートの貪欲さも見せていた。（文・河合昌浩）