姉妹で顔をそろえて出場している2022年シーズン。双子だけにふたりで作戦を練り、力を合わせて試合に臨んでいるのかと思えば、実はそうでもないようだ。

「姉とともにリランキングで順位を上げて得た出場権ですが、自分のことで精一杯です。ひとりで頑張っているのが、結果になっているのだと思います。でも、お互いに力をもらえる存在であるのは間違いありません。明愛が頑張っているから、私も頑張れます」（千怜）

姉・明愛も「今までずっと一緒にやってきました。プロになったのも一緒。片方がよくて片方が悪いというのは、私の中で悔しい感じがします。やっぱり、ふたりでそろって上に行きたい。性格は違いますが、向いている方向は同じです」と話した。

ツアーの遠征中は同じ宿に泊まり、同じ車で移動する。ふたりで過ごす時間は長いが、ほとんどゴルフの話はしないという。前夜に見たYouTubeの話など、話題は同世代の女子と変わらない。そんな20歳ツインズの視線は同じ。「最終日最終組を一緒に回って、優勝争いをしたい」。思いはひとつだ。（文・河合昌浩）